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第3世代Ryzen 7 3700X&Radeon RX 5700 XTを備えた高性能PCの構成をチェック

2019年08月31日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ジサトラハッチ

提供: TSUKUMO

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 パフォーマンスの高さと価格の値ごろ感から、AMDのCPU、第3世代Ryzenが人気を博している。また、AMDが2019年7月に発売を開始した新型GPUの「Navi」ことRadeon RX 5700シリーズは、競合製品であるGeFroce RTX 20シリーズに対抗し得る性能を備えており、こちらも市場の注目を集めている。

 そんなAMDのCPUとGPUでまとめあげたゲーミング向けデスクトップPCが、TSUKUMOの「G-GEAR GA7A-X193/XT」である。では、G-GEAR GA7A-X193/XTはどのようなPCなのか、詳しく見ていきたい。

エアフローを考慮したオリジナルケース
Ryzen 7 3700X+Radeon RX 5700 XTという構成

 まずは、G-GEAR GA7A-X193/XTの外観からチェックしていこう。G-GEAR GA7A-X193/XTが採用するケースは同社オリジナルの「G-GEARケース」で、黒一色といった一般的なPCケースの中に2本のシルバーのラインがアクセントとして加わったデザインである。サイズは幅190×奥行き475×高さ435mmで、一般的にミドルタワー型と呼ばれる大きさだ。

 前面には2つのUSB 3.0端子とヘッドフォン出力端子、それにマイク入力端子を装備。もちろん、これらの端子へのアクセスは良好だ。また、前面のほとんどがメッシュ構造の吸気孔となっており、吸気のよさもポイントの1つに挙げられよう。さらに、天板にはゴム製のすべり止めが装着されている点はなかなかユニーク。天板に物を置くユーザーは多いと思うが、そういったユーザーへの配慮も忘れていないあたりは好印象だ。

前面パネル中央の上寄りの位置にUSB端子とサウンド端子を装備。そして、ほぼ全面が防塵を兼ねたメッシュ構造の吸気孔となっている

天板にはすべり止めとなるゴム製の突起が3つ用意されており、物を置いてもたやすく落ちてこない点はありがたい

背面のインターフェースは、PS/2×1、USB 3.1 Gen.2(Type-A)×1、USB 3.1 Gen.2(Type-C)×1、USB 3.0×6、オーディオ端子、1000BASE-T LAN×1、DisplayPort×3、HDMI×1という構成

 さて、サイドパネルを外して内部を確認してみると、前面と背面には120mm角ファンを1基ずつ搭載しており、前面から吸い込んだエアーが、CPU周りを経て、背面から排気される構造なのが見て取れる。内部空間は広く確保されており、長さ30cmクラスの大型ビデオカードも余裕で装着可能だ。

 また、3.5インチシャドウベイを3つ、2.5インチシャドウベイを4つ備えており、拡張性も申し分ない。とくに、SSDを多く搭載したいと考えるユーザーにとって、2.5インチベイが豊富な本製品はかなり魅力的だ。さらに、これらのベイはネジ留めを必要としないスクリューレスのマウンターを採用している点もポイントが高い。

サイドパネルを開けた様子。内部空間は広めで、メンテナンスなどの作業はかなり行いやすい

2.5インチ専用シャドウベイを4つ搭載。いずれもネジ留めを必要としないスクリューレスタイプのマウンターだ

 CPUには冒頭でも述べたとおり、第3世代Ryzenとなる「Ryzen 7 3700X」を搭載。8コア16スレッドタイプのCPUで、ベースクロックは3.6GHz、ブーストクロックは4.4GHzを誇る。

 そのクーラーには、CPUのリテールパッケージに付属する「Wraith Prism Cooler」を採用。AMD自慢のWraith シリーズのクーラーで、冷却性と静音性ともに申し分なしだ。ちなみに、サイドパネルを閉じてしまうと見えはしないのだが、このクーラーは通電時に羽と周りのリングがさまざまな色に点灯する。

 システムメモリーには、PC4-21300仕様の8GBモジュールを2枚、計16GB搭載している。

CPUにRyzen 7 3700Xを採用し、そのファンにはリテールパッケージに付属するWraith Prism Coolerを搭載

 ビデオカードはRadeon RX 5700 XT搭載のリファレンスデザインのものを採用。カード長は273mmほどあるのだが、それでも、カード後方には30mm強のスペースがあり、電源ケーブルの取り回しも容易だ。

 さらに、マザーボードはASRock製のAMD X570チップセット搭載の「X570 Steel Legend」を採用。同マザーボードには「SteelSlot」と呼ばれる金属製で高耐久なPCIe x16スロットが用意されており、カードの自重によるスロットのたわみ問題への対応も抜かりはない。

 また、拡張スロットはカードが装着されているPCIe x16スロットのほかに、x4動作のPCIe x16スロットを1本と、PCIe x1スロットを3本備えており拡張性は高い。

ビデオカードはRadeon RX 5700 XTを搭載したリファレンスデザインのもの

 ストレージは標準構成ではSerial ATA 6Gbps接続で2.5インチのSSD 500GBと、3.5インチのHDD 2TBを搭載。今回試用したマシンでは、HDDが2TBのWDC製「WD20EZAZ-00GGJB0」である点は標準構成のままだが、SSDはNVMe接続でM.2タイプの容量1TB「CSSD-M2B1TPG3VNF」に変更されていた。

 これらのデバイスを支える屋台骨というべき電源ユニットには、80PLUS BRONZE認証を受けた定格出力650W、最大出力700WのCWT製「GPK650S」を採用。ケースの天板側に搭載され、電源ユニットの冷却は、CPU側からエアー吸気し、背面に排気する仕組みだ。

価格は標準構成で18万円ほど
スペックはゲームプレイに申し分ない構成

 G-GEAR GA7A-X193/XTの価格は、標準構成で17万9800円(税別)で、試用機のようにSSDを変更した場合、+3万5000円となる。十分価格に見合ったスペックを備えていると言えるが、果たしてゲームではどの程度のパフォーマンスを発揮するのだろうか。

 そこで、別記事ではこのG-GEAR GA7A-X193/XTを用いて実際にゲームをプレイし、そのフレームレートを検証してみたい。

(提供:TSUKUMO)

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