車に後付けできる、AIドライバーアシスタント「Pyrenee Drive」
AIが安全運転を支援、事故を防止
ASCII STARTUPが8月26日、IoT/ハードウェアビジネスの体験展示・カンファレンスイベント「IoT H/W BIZ DAY 2019 by ASCII STARTUP」を、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催した。
出展企業の中から、Pyreneeのブースをレポート。同社の製品「Pyrenee Drive(ピレニードライブ)」は既存の車に後付けできる、AIドライバーアシスタントだ。
複数のカメラと、LTE通信モジュールを内蔵する。リアルタイムに歩行者や車、自転車、バイクを認識し、その動きを追跡。同時に、起こり得る事故の危険性を、独自のアルゴリズムで予測する。
事故の可能性を感知した場合、危険が迫る方向と物体を音声と映像でドライバーに知らせる。これによって、ドライバーは余裕を持って危険を回避できるようになるという。
フロント側だけでなく、車内の様子も観測。ドライバーの顔の向きや目の動きを認識し、よそ見や居眠りを完治。休憩を提案したり、緊急時の連絡も可能だという。
ユーザーが経験した危険な状況は、LTE通信でクラウド上にアップロードされ、AIはディープラーニングで追加学習をし続ける。ビッグデータを活用するかたちで、どんどん危険予測の精度や速度が向上していくという仕組みだ。
ブースの担当者によれば、現在は一般販売に向けて、実証実験を重ねている段階とのこと。運転支援技術を持つ車も増えてきているが、Pyrenee Driveは、シガーソケットさえあれば、基本的にどのような車にでも装着できる点も、大きな魅力だろう。販売価格は10万円台を予定している。