様々な業務課題を「Windows 10 IoT」で解決! 第4回
35年にわたって東京で生産を続けてきた信頼
私たちの医療を支える、日本HPのWindows 10 IoT搭載ワークステーション
2019年08月26日 11時00分更新
病院やクリニック、歯科医院、健康診断、検査機関などで使われている医療機器は年々進化し、検査や治療の精度は向上している。そのような医療機器の安定稼働に、Windows 10 IoT Enterpriseが重要な役割を果たしていることをご存知だろうか。今回は、我々の健康を支える医療の現場で使われている日本HP製のWindows 10 IoT Enterprise搭載ワークステーション製品を紹介する。
「東京生産」による信頼性の高さと短納期
日本HPのワークステーション事業部は、35年以上にわたって顧客ニーズに応じた製品開発・製造を行っている。日本HP製ワークステーションは、11年連続で国内シェアNo.1(2017年4月時点)を維持しているという。
人気の理由は多岐にわたるが、国内ユーザーから絶大に支持されている大きな理由が、リリース時から変わることなく続けられてきた「東京生産」だ。同社ワークステーション製品の大半は、東京都日野市にある日本HP東京ファクトリー&ロジスティックスパークで生産されており、東京生産ならでは品質管理や輸送時の問題発生が少ないなどの高信頼性を実現しいる。もちろん納期短縮や迅速なフィードバックも合わせて実現する。サポートセンターも都内にあり、土日・祝日を含めた訪問修理サービスを提供している。
医療機器の薬事申請の手間を低減する10年供給
その信頼性の高さから、医療業界では日本HP製ワークステーションを医療システムに採用しているケースが多い。同社の医療・ヘルスケア向けワークステーションは、歯科医向け医療システムや、3D医療画像処理用ビュアPCなど、多様な用途に用いられている。
検証していないOSやアプリケーションによる問題をなくすために、医療システム向けのワークステーションでは、OSの機能を長期固定できるWindows 10 IoT Enterpriseが選択される。特に医療業界では、すべての医薬品や医療機器について細かな仕様を厚生労働省に薬事申請をすることが義務付けられている。医療システムのハードウェアやソフトウェアに仕様変更があった場合は再申請する必要があり、「OSのアップデートで申請が1からやりなおしになるケースがある」(日本HP サービス・ソリューション事業本部 サービスビジネス部 島村夕莉香氏)という。
日本HPでは、独自のキッティングサービス「コンフィグレーションサービス」を用意しており、前述のHP東京ファクトリー&ロジスティックスパークで実施している。このサービスでは工場ラインでWindows 10 IoT Enterpriseのインストールと、顧客の要望に応じたカスタマイズの設定まで行う。納入後は即時業務に利用でき、また、顧客仕様を型番単位に落とし込んで管理するため、カスタマイズしても製品供給期間中であれば、同一モデルを検証せずに追加発注できる。
さらに、医療の現場では古い周辺機器を使い続けるケースもあるため、アプリケーションやデバイスドライバーの互換性を維持し、機能更新プログラムの適用停止や最大10年状態を固定できるWindows 10 IoT Enterpriseの重要性が高まる。「現状のWindows 10はOSアップデートが頻繁に起きることにより、医療システムの場合、ソフトウエアや周辺機器の互換性問題のリスクが高くなり、安心して使用できないという声がある」(日本HP クライアントソリューション本部 ソリューションビジネス部 ビジネスディベロップメントマネージャー 新井信勝氏)そうだ。
Windows 10 IoT Enterprise搭載の日本HP製ワークステーションは、ハードウェアとOSを長期で使用することが可能だ。同社のワークステーションは標準保証として3年間、土・日・祝日を含む週7日、365日翌日訪問修理がついており、迅速な復旧とダウンタイムの最小化を支援する。さらにHP Care Pack延長保守サービスを使用することで、保証期間の延長や当日訪問修理等へのサービスレベルのアップグレードも出来る。このような長期サポートを実現するために、同社はパートナー企業と協力して、ハードウェアを構成するパーツを入手し続けるための仕組みを整備している。また、菱洋エレクトロのようなWindows 10 IoT Enterpriseに特化したパートナーと連携したサポート体制を築いている。
合わせて興味深いのがディスプレイベンダーとのサポート協調体制である。「医療用システムはディスプレイと組み合わせることが多い」(新井氏)とのことで、EIZOやJVCケンウッド、Barcoといったディスプレイベンダーと連携して、検証やサポート体制の強化を図ってきた。
日本の医療現場の声に応えた省スペース・静音設計
日本HP製ワークステーションの現在のメインストリームラインナップであるG4シリーズは、ミニ型の「Z2 Mini G4」、省スペース型の「Z2 SFF G4」、タワー型「Z8 G4」など多数のモデルを用意する。「歯科医院などは設置スペースが限られる。日本の歯科医師の要望に応えるためにSFFを開発し、その後Miniも用意した」(新井氏)。他方で、医療用周辺機器、センサー、高性能グラフィックスボードなどをとりつける場合は拡張スロットがあるタワー型が好まれるという。
G4シリーズはIntel Xeonプロセッサーを搭載し、GPUはNVIDIA Quadro、内部データ破損の検出と修正を可能にするECCメモリーも搭載している。新井氏は、「演算の不具合によるエラーを低減し安定して使える」と説明する。さらに、静音性が求められる医療現場のニーズに応じて、徹底的にエアーフローの解析と最適化を行い、ファンの回転数を抑えている。
* * *
このように、日本HP製ワークステーションは、医療現場の声を取り入れながら開発が続けられてきた。医療機器の筐体の中、歯科医院やクリニックの隅など、なかなか目につかないところで今日も我々の健康を支えている。本記事をご覧になって同製品にご興味を持たれた方は、こちらのリンクから問い合わせいただきたい。「HP Z Workstation Windows 10 IoT Enterprise搭載モデル」に関する相談に応じるほか、ワークステーションオリジナルグッズ「HP Z Workstation スマホPOPスタンド」や「HP Z Workstation吸水マルチ傘カバー」をプレゼントする(いずれも数量限定)。
(提供:菱洋エレクトロ)
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