■プログラミング教育に熱心な学校の見分け方
もし、我が子をプログラミング教育に取り組んでいる小学校に入学させたいと思ったら、まず、公立校の場合は「自治体が取り組んでいるか」「学校での実績はあるのか」といったところを調べ、入学前の公開授業などで見学することをおすすめします。
その際、4年生以上の高学年の様子を見てください。パソコンやタブレットなどのICT機器が導入されている学校でも、あまり活用されていない場合、子ども達はパソコンの扱い方がまだ慣れておらず、キーボードもたどたどしいです。一方、年間を通じてICTを活用した授業をしている学校であれば、子どもたちは自分の手足のようにパソコンを使いこなし、タイピングが上手な子も多いことがわかります。
また、教室の壁などにICTを活用した作品などが展示してあるかどうも確認しましょう。さらに図書館にもプログラミング関連の図書を複数取り揃えて、子ども達にプログラミングへの関心を高めるために工夫している学校もあります。
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ということで、次回は公立小学校でもっとも先進的な取り組みを行っている、東京都の小学校の公開授業をご紹介します。1年生から6年生までの全学年がドローンやロボットを使ったプログラミングを取り組んでいました。「こんな楽しそうな授業ができるんだ!」という一例としてご覧いただければと思います。
また、読者の方からのプログラミング教育に関するお悩み、疑問点についてもお答えします。気になっていること、親として何をしたらよいのか悩んでいることなどがありましたら、ぜひ筆者までメールをお願いいたします!
●第2回のまとめ
・小学校でのプログラミング教育は、4つの分類に分かれる。
・分類には「教科の学び」を目的にしたもの、プログラミング自体を親しむものがある。
・プログラミング教育に積極的な学校は、子どもたちの取り組み方で見分けられる。
筆者紹介──相川いずみ
教育ライター、編集者。プログラミング教育、ICT教育、中学受験などをテーマに、教育現場での取材・執筆を行う。現在、小学館『教育技術 小一・小二』にて「ゼロから始めるプログラミング教育」を連載。育児や家庭にICTを取り入れるデジタル育児に取り組み、地域の子ども達へ向けて、プログラミングのワークショップや講演会なども行っている。
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