「ESPRIMO WF1/D1」の使い勝手や楽しみ方などを紹介
11万台から、TV録画・視聴やビデオチャットなどを家族で楽しめる一体型PC「ESPRIMO WF」 (1/2)
2019年07月18日 09時00分更新
富士通クライアントコンピューティングが販売する「ESPRIMO WF1/D1」は、個人での利用はもちろん、家族みんなでも使える一体型デスクトップパソコンだ。価格は直販サイト「富士通WEB MART」でクーポンを利用すれば、11万2346円から購入できる(標準モデルの場合、7月16日現在)。
リビングなどに置いても違和感のない4辺狭額フレームのディスプレーが一体となったデザインは、家中どこに置いても周囲に溶け込むのはもちろん、テレビ機能が搭載可能なので、従来のパソコンとは違う使い方もできる。今回は、ESPRIMO WF1/D1の使い勝手や楽しみ方について検証してみた。
複数人で使うことを想定したディスプレー一体型パソコン
パソコンはそのユーザーが効率的に使えるように特定の机などに置いて、毎回同じ環境で使う方が便利だ。アカウントを複数作って、切り替えながら共有する使い方もあるだろう。しかし、ESPRIMO WF1/D1は、みんなの真ん中に置いて、複数人で一緒に使うことも楽しそうだ。必要に応じてリビングや寝室などに運んで使えるよう、移動させるのも楽にできるようになっている。
例えばコード類。デスクトップパソコンを移動させる際、本体の電源コードやLANケーブルのほか、ディスプレーの電源ケーブルや接続コード、さらにキーボードとマウスといった周辺機器などがあり、動かすのが面倒になる。しかしESPRIMO WF1/D1はディスプレー一体型なので、一緒に運ぶのは電源ケーブルだけでいい。ウェブ通信も無線LANを用いればケーブル類は必要ないうえに、キーボードやマウスはワイヤレスなのでコード類も不要だ。さらに重さも約7kgなので、1人で運んでもあまり苦労しない。
運んだ先で複数人で取り囲んでも、広視野角ディスプレーのため、斜めから見てもきちんと画面を観ることができるほか、ディスプレーの角度を最大22度まで傾けられるので、観やすい角度への調整もできる。
オプションで追加できるテレビ機能は、地上デジタル放送はもちろん、BSデジタル、110度CSデジタル放送にも対応している。リビングなどに置いて、パソコンとして使わないときはテレビとして使えるだけでなく、番組を録画することも可能。チューナーが2つ搭載されているので、番組が重なっても安心だ。
また、ESPRIMO WF1/D1を経由して、テレビ機能がないパソコンやスマートフォン、あるいはタブレットでテレビ放送や録画番組のリモート視聴をすることもできる。この機能を使うにはピクセラ製「StationTV」のインストールが必要だが、ソフト自体は無料だ。これにより、本体はリビングに置いたまま、他の部屋のパソコンや外出先でのモバイル端末でリモート視聴ができるので、場所を問わずテレビを楽しめる。
テレビ画像は大きく表示して楽しみたいものだが、全画面表示だけでなく、ウィンドウ表示にすることも可能だ。ウィンドウ表示にすれば、ほかの作業をしている間、画面の片隅に表示しておき、必要なときだけ全画面で見るといった使い方も考えられる。例えばスポーツ中継などを表示しておき、いい場面になったら全画面にして楽しむといった使い方もできるわけだ。
ESPRIMO WF1/D1には、上部にウェブカメラが搭載されている。ウェブカメラを使って遠隔地とのビデオチャットなどをすれば、家族全員で映像を使った対話ができる。例えば、遠くに住んでいる親戚や友人に子どもの顔を見せながら話をしたり、仕事であれば会議室にESPRIMO WF1/D1を置いて支社と話をするなどという使い方が考えられるだろう。パソコンとしての使い方もさることながら、コミュニケーションツールとして捉えると、これまでのパソコンとは違う活用法がいろいろ考えられそうだ。
最後に、付属キーボードの使い心地について書いておこう。ワイヤレスでコードがないキーボードなので、膝の上に置いて使うなど、通常のデスクトップパソコンよりも自由が利く。ノートパソコンなどに比べて深い3mmのキーストロークは、打っていて気持ちがよく、それでいて固すぎないので長時間作業していてもあまり疲れない。キーの重さは場所によって3段階に調整されており、小指で使うキーなどは少し軽くなっているので、長時間タイピングするときにとても楽な設計になっている。