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PCオーディオの多機能をHi-Fiシステムで手に入れる、LUMIN 「U1 MINI」を使う

2019年07月18日 13時00分更新

文● 逆木一 編集●ASCII

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LUMINというブランド

 U1 MINIの紹介に入る前に、LUMINというブランドについて簡単に紹介しておく。

 LUMINは、映像関連ソリューションを手掛ける香港ピクセル・マジック社のオーディオ・ブランドだ。2013年に登場したネットワークプレーヤー「A1」が初の製品という比較的新しいブランドである。

 A1は実に画期的な製品だった。当時のネットワークプレーヤーは、DLNA準拠のものが主流で、ユーザビリティの面で難を抱えているものも多かった。そんな中、LUMIN A1はいちはやくOpenHome規格に対応していた。

OpenHomeのウェブサイト

 DLNAでは、音源の保存と配信をするサーバー(NASなど)、再生する楽曲の指定や再生・停止などの操作をするコントロールポイント(スマホ/タブレットのアプリなど)、楽曲を再生するレンダラー(ネットワークプレーヤー)の3つを連携させてネットワーク再生を実現する。OpenHomeも基本的には同じだ。

 しかし、DLNAではユーザーが指定したプレイリストに沿って楽曲を再生する際、「次の曲はこれ」とコントロールポイントが逐次レンダラーに指示を出すのに対して、OpenHomeではプレイリストをレンダラーに転送して、「あとは任せる」仕組みになっている。つまり、DLNAでは楽曲を再生する際、常に操作用アプリを起動しておかないといけないが、OpenHomeではこれを閉じても再生が続く。言葉ではちょっとした差に感じるかもしれないが、この「On-Device Playlist」機能をはじめ、DLNAとOpenHomeではユーザビリティに格段の違いがある。

 OpenHomeは、もともとイギリスのLINNが自社の製品向けに開発し、これを他社が利用できるようにしたものだが、音楽再生機器のユーザビリティを担保するうえで、あってしかるべきものと言える。LUMINはこれに加えて、極めて完成度の高いオリジナルアプリ「LUMIN App」も用意し、快適な操作性を提供した。

 PCM 384kHz/32bit、DSD 2.8MHzの再生に対応するスペックも、当時のネットワークプレーヤーの中では群を抜いていた。機能・操作性・音質のすべてで傑出した完成度を示したA1により、LUMINは瞬く間にネットワークプレーヤーを手掛けるブランドとして大きな存在感を放つようになったのだ。LUMINはA1以降も製品ラインアップを増やすとともに、精力的なソフトウェアのアップデートを通じて機能拡張を続けている。

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