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PCオーディオの多機能をHi-Fiシステムで手に入れる、LUMIN 「U1 MINI」を使う

2019年07月18日 13時00分更新

文● 逆木一 編集●ASCII

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Spotify Connectで音楽を再生すると、U1 MINIのディスプレイにも再生中の音源の情報が表示される

 また、U1 MINIはSpotify ConnectやAirPlayに対応しているので、外出中にスマートフォンで聴いていた音楽を、帰宅と同時にU1 MINIを通して据え置きのオーディオシステムから再生することもできる。

SpotifyのWebプレーヤーから再生デバイスを選択

Spotifyアプリから再生デバイスを選択

U1 MINIはAirPlayにも対応するので、さらに柔軟な使い方が可能

 Roon Readyに対応し、世界中の音楽ファン/オーディオファンから高い評価を受けるRoonと組み合わせて使用できることも、U1 MINIの柔軟性をさらに高めている。

Roonの設定画面で、U1 MINIをRoonの出力先に選択

RoonからU1 MINIに出力している様子

 肝心の再生品質も大きく向上する。PCをsHP-100と繋いでいた時の音も決して悪いものではなかったが、U1 MINIとの接続に変えると、透明感が増して一気に空間が晴れる。ひとつひとつの音が克明に描かれ、音楽の表情がより豊かになる。この印象は、ローカルの音源でもTIDALの音源でもSpotifyの音源でも同様だ。

 今回U1 MINIを試用したのは、据え置き型オーディオとしてはささやかな規模のシステムだったが、それでもPCとU1 MINIの音の違いは歴然としている。ノイズに無頓着なPCと、音楽再生に特化したオーディオ機器の差は大きいと言わざるを得ない。

まとめ

 ヘッドホンやイヤホンを使うポータブルオーディオでも、据え置きのアンプやスピーカーを使うシステムでも、U1 MINIが端的に示すように、「快適に音楽を聴く」という点で既に本質的な差はなくなっている。

 スマートフォンやタブレットを用いる音楽再生と同等の操作性を維持しつつ、据え置き型オーディオならではの高い再生品質を実現するネットワークオーディオは、まさにオーディオの未来であると筆者は考えている。PCオーディオからのステップアップを検討しているオーディオファンにも、据え置き型オーディオに興味がありつつも音楽再生の利便性を落としたくない音楽ファンにも、ぜひネットワークオーディオの実践をおすすめしたい。

LUMIN U1 MINIの主な仕様
製品カテゴリー ネットワークトランスポート
対応データ形式 DSD256(11.2MHz)、PCM384kHz/32bit
対応プロトコル UPnP
主な本体機能 ギャップレスプレイバック、オンデバイスプレイリスト
対応ファイル形式 DSF、DIFF、DoP、FLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、MP3、AAC、MQA
対応サンプリングレート 44.1~384kHz/16~32bit
入力端子 1000BASE-T、USB×2(対応HDD:FAT32、NTFS、EXT 2/3)
出力端子 USB×2(PCM:最大384kHz/32bit、DSD:最大11.2MHz)、光デジタル、同軸デジタル、BNC、AES/EUB(最大192kHz/24bit、DSD2.8MHz)
Lumin APPの主な機能 MQA/Tidal(ネイティブ)/Qobuz(ネイティブ)/TuneIn(ネイティブ)再生、ハイレゾアートワーク、AirPlay、マルチタグ、プレイリスト保存(Tidal, Qobuz含む)、検索機能
カラー ブラック、シルバー
サイズ 幅300×奥行き244×高さ60mm
重量 2.5kg

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