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PCオーディオの多機能をHi-Fiシステムで手に入れる、LUMIN 「U1 MINI」を使う

2019年07月18日 13時00分更新

文● 逆木一 編集●ASCII

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ネットワークトランスポートとは?

 そんなLUMINが開発した“ネットワークトランスポート”がU1 MINIだ。ネットワークトランスポートとは、楽曲データをネットワーク経由で入力、USBやS/PDIF(光・同軸)など、外部のDAC機器が受け取れる形式に変換して出力するための機器となる。対応フォーマットはPCMが384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまで。MQAのコアデコードにも対応するなど、オーディオファンの高度な要求にも応える仕様となっている。

LUMIN U1 MINIの背面。入力はEthernetが1系統。出力はUSB・光デジタル・同軸デジタル・BNC・AES/EBUを備える。USBストレージを接続すれば、そこに保存されている音源も再生可能

 ネットワークトランスポートは少々マニアックな製品だが、専用のオーディオ機器として設計されているため、上に挙げたPCオーディオの弱点を解決できる。オーディオラックに収めても、ほかのオーディオ機器と違和感のない外観だし、フットプリントも幅300×奥行き244mmとLPジャケットより小さいサイズだ。一方、他のネットワークプレーヤーとの違いは、音質に対して影響度が高い、DAC機器を自由に選べる点だ。すでにUSB DACを使ったPCオーディオ環境を構築してある人であれば、音の雰囲気を崩さず、スムーズな移行が可能だろう。

 再生可能なフォーマットも多彩だ。基本的には、サーバー(NAS)に保存したハイレゾ音源やリッピングしたCDのデータを再生することになるが、ロスレス音楽ストリーミングサービスの「TIDAL」や「Qobuz」(残念ながら日本では未サービスイン)に対応。また、Spotify Connectによって、ロスレス形式ではないが豊富な楽曲数を誇るSpotifyの再生もできる。さらにパソコン用の高機能な再生ソフトとしてオーディオファンに人気がある「Roon」の出力先になる“Roon Ready”や、iPhoneやMacからWi-Fiで楽曲を送れる“AirPlay”にも対応する。

 ネットワークにつながるU1 MINIを使えば、パソコンを使わずに幅広いフォーマットに対応できるシステムを構築することも、操作や楽曲管理がしやすいパソコンと組み合わせて使うことも、音楽ストリーミングサービスの受け皿として使うこともできるのだ。

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