PR TIMESが学生を初任給35万円で即日内定、なぜか?
「PR TIMES内定直結ハッカソン」の様子をレポート
即日内定、初任給35万円。PR TIMESのハッカソン
優秀な学生を採用するためにはどうしたらいいのか。企業の採用担当は日々頭を悩ませているはず。
プレスリリース配信サービスを提供するPR TIMESが今月実施した一風変わった試みが、「PR TIMES内定直結ハッカソン」だ。2020年卒業予定の大学生、大学院生、高等専門学校生を対象としたインターン。「プログラミングもしくはWEB開発経験がある」「ノートPCを持参できる」という応募条件を満たせば、文系理系問わず応募ができる。
応募職種はエンジニア。参加者には「PR TIMESのプレスリリースデータを解析してハックし、新しい企画、サービスを開発する」というテーマにのっとり、2日間で開発をしてもらう。発表を経て、個人優秀者にはその場で内定を出すというプログラムだ。
このプログラムで採用された学生は、初任給35万円(最優秀賞者)、賞与2回というかなりの高待遇でPR TIMESに入社できる。この条件は一般の採用枠とは異なり、「優れた能力を持った学生エンジニアに、中途採用の基準で働いてもらいたい」という狙いがあるそう。
そんな夢のある採用の現場を取材した。
今年で3回目の実施、昨年は該当者なしだった
同社がこのプログラムを実施するのは実は3回目。2018年、2019年にも同プログラムを実施しており、2018年に最優秀賞を受賞して、PR TIMESに入社した櫻井 慎也氏は、現在サービス開発本部で活躍中だ。
PR TIMESの担当者によれば、2019年は「該当者なし」という結果になったそう。人件費という見方をすれば、一般採用よりも長期的に大きなコストがかかる可能性が高いから、慎重に選ぶのも当然かもしれない。
筆者は2日目、ハッカソンが終了し、発表会が始まる頃から取材をさせてもらったため、1日目の様子はお伝えできないのだが、夜まで頑張って開発に望んでいたのか、かなり眠そうな学生の顔も見られた。なお参加者は公募した上で、面談を経て12人に絞ったそう。応募は60人ほどからあったようだが、応募してから実施日までに内定が出て参加ができなくなった学生もかなり多かったらしい。