机のない場所ではタッチパネル搭載がありがたい
実際に、SF515-51T-H58Y/BFを携帯して作業してみた一日の様子を振り返ってみよう。まずは電車の中で作業だ。電車やバスなどの移動中にノートPCを使いたいと考える人は多いはずだが、その際、席に座った状態で膝の上にノートPCを広げる使い方が一般的だ。そういった状況では、SF515-51T-H58Y/BFのタッチパネルは非常に使いやすい。
揺れる車内の場合、キー入力を行うのは問題ないが、タッチパッドを使ってカーソルを移動するのはなかなか難しい場合がある。しかし、SF515-51T-H58Y/BFは、タッチパネルで画面を直接指で操作することができるので、電車の“揺れ”をまったく気にする必要がないというわけだ。とくに筆者の場合は、Excelでグラフを作成したり、修正したりするケースが非常に多く、そういった作業を車内で行うにはSF515-51T-H58Y/BFのタッチパネルはかなり使いやすいと感じた。
画面サイズの広さで作業性は良好
続いてカフェに入り、少し落ち着いて作業を進めてみた。業種によってさまざまだとは思うが、Webページを参照してレポートをまとめたり、資料を作成したりすることは、割と多いケースではないだろうか。筆者の場合は、原稿を執筆する際に、製品の仕様などはWebサイトを参照して行っている。当然、この原稿も日本エイサーのSF515-51T-H58Y/BFの製品ページをWebブラウザで開いたうえで、執筆を進めているわけだ。この場合、Webブラウザとテキストの2つのウィンドウが画面に並ぶことになるのだが、SF515-51T-H58Y/BFは15.6型に画面サイズが広がったことで、画面が狭いと感じることがまったくない。そのため、作業効率は前モデルに比べて格段に向上していると言ってよいだろう。
さて、その後用事を済ませて、帰宅の途の電車の中で再び作業を行ったわけだが、電車での移動とカフェに滞在した時間は、およそ6時間ほどだ。BBenchの結果は4時間半ほどだったので、出掛ける前は果たしてバッテリーが持つのかどうか懸念していたが、杞憂に終わった。実際の作業では、ずっとキー入力をしていたわけではなく、Webサイトを見ている時間もあるので、いくつものWebサイトを10秒おきに開くというBBenchのような状況はまず起こりえない。そのため、6時間でもSF515-51T-H58Y/BFのバッテリーが切れることはまったくなかったというわけだ。
一方で、SF515-51T-H58Y/BFを外出先で利用するうえで注意したい点は、Wi-Fiを利用したワイヤレス通信でしかインターネットに接続できない点だ。しかし、最近は交通機関やカフェなどで無料Wi-Fiを用意しているところが多く、それほど問題となることはまずないだろう。筆者の場合は、スマートフォンのテザリング機能を使って、SF515-51T-H58Y/BFをインターネットに接続して利用した。
やはり最大の魅力はその“軽さ”
Ofiiceが付属する点も魅力の1つ
今回、SF515-51T-H58Y/BFを持ち歩いてみて感じたのは、やはりその軽さが使い勝手の幅を広げているという点だ。移動中などの限られた空間でも、タッチパネルにより操作性が向上し、作業効率の向上を果たしている。ノートPCを持ち歩くことを億劫と感じている人は、まずこのSF515-51T-H58Y/BFを手に取ってみてほしい。その軽さに衝撃を覚えるはずだ。
また、最近では、スマートフォンの普及にともなって、さまざまな場所にコンセントが用意されるようになってきている。しかし、通勤車両にコンセントがあるはずがなく、新幹線でもコンセントがある座席は限られる。また、コンセントが用意されているカフェも一部に限定されるというのが現状だ。そういった状況下で、実際に原稿執筆という作業を行っても、バッテリーが6時間持続したSF515-51T-H58Y/BFは、かなり評価できる。モバイルノートPCでは、バッテリーの持続時間が懸念材料に挙がると思うが、SF515-51T-H58Y/BFについてはその心配はまったくない。
さらに、「Microsoft Office Home&Business 2019」がプリインストールされている点も押さえておきたいポイントだ。会社などで利用しているWordやExcelのOfficeデータをそのまま開くことができ、場所を問わず作業を進められる点は、かなり魅力的ではないだろうか。通勤や出張などの際にまったく荷物になることがないSF515-51T-H58Y/BFは、外出先でのちょっとした作業を行いたいと考えるビジネスマンにとって、一考の価値があるノートPCだと言える。