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COMPUTEX TAIPEI 2019レポート 第47回

COMPUTEXで開発者に直撃取材

今年のSilverStoneは注目の新製品が目白押し!

2019年06月06日 14時00分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

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あの名機が復活か?
水冷のための試作RAVEN

 「RAVEN」といえばSilverStoneを代表するPCケースだ。そのRAVENの6代目となるプロトタイプが展示されていた。

水冷化を前提とした「RAVEN」の試作機

 今回のコンセプトは「水冷システムへの対応」だという。RAVENシリーズ最大のウリは倒立レイアウトにあるが、そのレイアウトがゆえに水冷クーラーの導入が困難だった。そこで「RAVEN 3」をベースに改良を加え、RAVENの良さを残しつつ現在のニーズにマッチした、新しいRAVENを作り出そうとしている。

両サイドパネルは強化ガラスに変更された。フロントパネルはもう少し透明度を上げて、内部が見えるようにするそうだ

リアパネル。従来のRAVENはこちらにドライブベイがあるため、新型ではフロントとリアのパネルを入れ替えているのがわかる

 RAVEN 3にあった5インチベイを全廃し、その部分にラジエーターを配置。やや強引だが、底部の183mmファンの上にリザーバータンクを設置している。また、ケース内部を見せるために両サイドパネルは強化ガラスを採用している。

5インチベイを全廃し、その部分にラジエーターを縦に配置。リザーバータンクはファンの上に設置されている

現状の問題点は、ビデオカードを水冷化すると、フィッティングが干渉してサイドパネルが閉められないこと。シャーシをワイド化するなどの対応を検討中だ

 それでもやはり「内部を見せる」「カスタム水冷対応」という市場の要求を満たすのは難しいようで、シャーシの大型化やフロントパネル透明化など、まだまだ手を加える必要があるという。この試作機は市場の反応を見るために展示しているのだという。

アクセスポートはフロントパネル上部から、サイドへ移動している

天頂部のカバーを外した写真。倒立レイアウトは健在だ

 完成した製品版のみを展示するのではなく、こうした開発中の試作機を展示し、広く意見を取り入れようとする同社の姿勢を高く評価したい。

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