上野で1日70円で傘を借りられる「アイカサ」サービス開始
上野動物園のシャンシャンが2歳の誕生日を迎える6月12日から
Nature Innovation Groupは5月29日、上野観光連盟と各商店会と共同で、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を上野エリアで開始すると発表。サービス開始は上野動物園のシャンシャンが2歳の誕生日を迎える6月12日から。価格は1日70円で、月内の最大料金は420円。
JR上野駅・御徒町駅、京成上野駅、東京国立博物館、東京都美術館、東京文化会館、東京藝術大学大学美術館、上野の森美術館、アトレ上野店、松坂屋、丸井、多慶屋など約50スポットで傘を借りられる。
上野の街中のどこでも傘を借りられるので、無駄な荷物を持つことがなくなるという。雨が止めば、傘を返却して、何も持たずに街を歩ける。暑い時期には日傘としても使えるとのこと。
傘のデザインは、上野にキャンパスを構える東京藝術大学に在学中の一ノ瀬さんとコラボして製作した。外側はお茶目なパンダを4面に、内側には街の名所をデザインしている。
同社は、本サービスを消費行動が減る傾向があるとされる雨の日のストレスを軽減して、街の回遊性と滞在時間を高め、満足度向上と消費活動をうながす取り組みだと位置づけている。また、傘の利用による売上の一部は、上野動物園のジャイアントパンダを保護する「ジャイアントパンダ保護サポート基金」に寄付する予定とのこと。
Nature Innovation Groupは、同時期にJR上野駅・御徒町で、JR東日本スタートアップおよびTBMと実証実験を実施。TBMが開発する新素材「LIMEX(ライメックス)」を用いた傘100本を使い、傘のシェアリングサービスを実験展開する。LIMEXは、石灰石を主原料としているので、紙やプラスチックの代替として使えるという。石灰石は安価な原料のため、コスト競争力もあり、「エコロジーとエコノミー」を両立させられるとした。