これが日本人の健康寿命をITで延ばす方法だ!? ビジネスコンテスト受賞企業のプレゼンをお届け
最優秀賞のほか第一生命保険賞、かんぽ生命賞受賞作を紹介
ヘルスケアの未来を紡ぐ、コンテスト受賞企画
それではファイナリスト9社とライトニングピッチに参加した4社のうち、各賞を受賞した企画内容を紹介しよう。
オーディエンス賞 Coaido社
Coaido社は周囲の助けを得られる「AED情報救命アプリ Coaido 119」を提供している。これは119番通報をした際、救急車が到着するまでの間に、近くにいる救急スキルを持った人たちへ連絡し、AEDや心臓マッサージなどによる救命措置を行なってもらうアプリだ。
人が突然死することは、ビジネスにおいても大きな損失であり、このアプリによって1分1秒を争う救命措置を行なうことで、そうした損失を少なくすることができる。
また同社は、ペットボトルを使った心肺蘇生訓練キット「CPR TRAINING BOTTLE」も提供している。心肺蘇生の訓練は通常人形を使うが、そうした人形で訓練をする機会は少ないため、ペットボトルを使うことで多くの人が同時に訓練できる。人形の代わりになるものを検討した結果、ペットボトルの硬さなどが最も人形での訓練に近かったのでペットボトルを採用したとのこと。
オーディエンス賞 O:社
O:(オー)社の「睡眠生産性を向上する O:SLEEP」は、睡眠習慣を改善させるスマートフォンアプリ。企業における生産性の低下や休退職の最大要因は、その人の適正や性格よりも睡眠習慣のほうがリスクが高く、人手確保には睡眠習慣の改善が重要だという。
O:SLEEPは就寝時にスマートフォンをベッドに置くことで、ベッドの揺れなどによって睡眠時間と質を記録し、睡眠の改善点を抽出してコーチングを受けることができる。さらに、その人ごとの理想の睡眠時間や就床時間も算出される。これらの情報により、メンタルハイリスク者や生産性をリアルタイムで算出し、組織の改善や休退職者が増えそうな部署を抽出することで、生産性の向上が図れる。
第一生命保険賞――フーモア社
フーモア社はストーリーのあるスマートフォン向けゲームによってその人のライフステージを実感させ、生命保険の啓蒙を行なうアプリを提案。例として病院を舞台にしたイケメン医師との恋愛ゲームや、赤ん坊に転生した主人公が親に保険をかけさせるゲーム、タイムリープしてイケメンの命を救うゲームなどが提案された。
ゲームではストーリーの中で保険の重要性を訴え、保険知識の向上や必要性を認識させることができる。さらに、実際にプレイしたデータが潜在顧客のデータとなるため、顧客獲得へ活用できるほか、保険に関する知識量を図ることによって、適切なプランの提案にも使える。