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今石 洋之監督と中島 かずきさんにインタビュー

受け継がれる“庵野魂”名コンビが贈るアニメ映画『プロメア』の面白さの秘密

2019年06月02日 16時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●八尋/ASCII

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ガイナックスで叩き込まれたメカニック
継承された庵野魂

――冒頭のレスキューチームの出動から始まるアクションシーンは特撮物のような雰囲気でしたが何か意識されたのでしょうか。

中島:やっぱりITC(Incorporated Television Company)のサンダーバード、キャプテン・スカーレットといった、あの時代からあるメカアクションですかね。僕らや庵野 秀明さんの世代はそうしたメカアクションが好きですし。

まるで特撮のような出動シーンにも注目

今石:僕は少し下の世代なので、時代でいうとアニメに特撮の動きが輸入された後なんです。サンダーバードとかウルトラマンやウルトラセブンの科学特捜隊・ウルトラ警備隊のメカの出撃シーン。そうしたいうものを庵野さんがアニメにきれいに輸入していた。だから僕はそうした特撮はそれほど観ていなかったのですが、仕事を始めてから庵野さんに「おまえこれ観ろ」といわれて観た感じです。

特撮は庵野監督に叩き込まれたという今石監督

中島:メカニックについてはガイナックス魂というか、庵野魂が継承されてるわけだよね。そういう意味では脈々と受け継がれていると思うし、特撮とアニメを融合していくというのは、やっぱりガイナックスからTRIGGERへの道筋ということはあると思いますね。

庵野魂が継承されたメカニック

――なるほど。そのあたりが映像伝わってくるわけですね。今回レスキューチームということでいうとサンダーバードの国際救助隊ともオーバーラップしますし。

中島:自分も脚本書いてるときに、レスキューチームはプロフェッショナルたちが集まって、冷静に処理をしていくというイメージを持って書いてました。自分の中で救命活動というのはサンダーバードがあるので、国際救助隊のイメージはあったと思います。実際の映画を観ると、救命だか消防だか破壊だかよくわからないよなというふうになってましたけどね(笑)

――そしておなじみのドリルが今回も出てきますね。

今石:あれは脚本に書いてありました(笑)

中島:尺の問題もあって、こういうシチュエーションでここからここに到達するにはドリルがいちばん早いよね、ごめんねと思いながら、書いてましたね。

――アクションシーンだけでなく会話のシーンなどがあって、とてもいいバランスになっていたと思うのですが、その辺は気を配った感じでしょうか。

中島:本作のAパートとBパートが基本的に今石監督が担当しています。そして話の半ばあたりを副監督の大塚さんが担当しています。大塚さんは心情を描かれるのが得意なので、そのバランスがうまくいったんじゃないかなと思います。

――本作の中で、ここに注目してほしいという点があればお教えください。

今石:今回はアクション映画を作りたいということで作ったので、前半、特に冒頭のアクションシーンはそうとう力を入れています。いろいろと新しいこともできましたし、頭の20分はまばたきしないでみてほしいですね。

ジェットコースターのような映画とのこと

中島:劇場に足を運んでいただけたら、1時間50分があっという間に過ぎると思います。最近日本でストレートなアクション活劇みたいなのがなかなかないので、そういう映画がお好きな方はぜひ観ていただければと思います。1時間50分、ジェットコースターに乗ったかのように、始まったと思ったら終わるみたいな映画になっていると思いますので、そこは楽しんでいただければと思います。

――最後に読者へ向けてメッセージをいただけますでしょうか

今石:とにかく観てほしいですね。観れば損はしないと思います。必ず満足がある作品になっていますのでよろしくお願いします。

中島:作品として新感線テイストになってると思いますので、劇団☆新感線を観ていただいてる方もぜひ足を運んでいただければと思います。

――ありがとうございました。

作品概要

『プロメア』

●『プロメア』
世界大炎上――突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉の炎によって世界の半分が焼失してから30年、一部の攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。彼らが引き起こす火災を鎮火すべく、司政官クレイにより結成された高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉の燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーであるリオと出会い、激しくぶつかり合う。

そんな中、リオからバーニッシュをめぐる衝撃の真実を告げられることに。さらにガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――。

●スタッフ
原作:TRIGGER・中島 かずき
監督:今石 洋之
脚本:中島 かずき
キャラクターデザイン:コヤマシゲト
美術:でほぎゃらりー
美術監督:久保 友孝(でほぎゃらりー)
色彩設計:垣田 由紀子(T2スタジオ)
3DCG制作:サンジゲン
3Dディレクター:石川 真平(サンジゲン)
撮影監督:池田 新助(サンジゲン)
編集:植松 淳一
音楽:澤野 弘之
主題歌:「覚醒」「氷に閉じこめて」(歌:Superfly)
音響監督:えびなやすのり
タイトルロゴデザイン:市古 斉史(TGB design.)
クリエイティブディレクター:若林 広海(TRIGGER)
アニメーションプロデューサー:舛本 和也(TRIGGER)
アニメーション制作:TRIGGER
製作:XFLAG
配給:東宝映像事業部

●キャスト
ガロ・ティモス:松山 ケンイチ リオ・フォーティア:早乙女 太一 クレイ・フォーサイト:堺 雅人 ビニー:ケンドーコバヤシ デウス・プロメス博士:古田 新太 アイナ・アルデビット:佐倉 綾音 レミー・プグーナ:吉野 裕行 バリス・トラス:稲田 徹 ルチア・フェックス:新谷 真弓 イグニス・エクス:小山 力也 エリス・アルデビット:小清水 亜美 ヴァルカン・ヘイストス:楠 大典 ゲーラ:檜山 修之 メイス:小西 克幸 ビアル・コロッサス:柚木 涼香

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