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Ultra HD Blu-ray視聴に最適な小型PCを自作 第1回

Ultra HD Blu-ray視聴可な小型PC自作! 1台数役こそPCの姿!

2019年05月03日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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HDCP2.2対応HDMI出力端子がキモ

 Blu-ray Discと異なり、PCでUltra HD Blu-ray Discを再生するためには、クリアーする条件がいくつかある。そのため、UHD BDに対応する光学ドライブと再生ソフトを用意すればオッケーとはいかない。

 まずは、PCでUHD BDを楽しむためのハードウェア要件のお復習いだが、大きく2つがある。

  • Intel SGX(Software Guard Extensions)に対応するCPUとマザーボード
  • HDCP 2.2に対応するグラフィックス機能(ノートPCの場合不要)、4K液晶(HDR推奨)

 Intel SGX(Software Guard Extensions)は、インテルが開発したセキュリティー技術で、OSやアプリケーションはこれを利用することで、高いデータセキュリティーを確保できる。UHD BDのPC視聴に欠かせないプレイヤーソフトのCyberLink「Power DVD」では、このSGXをUHD BDが採用するコピーガード技術“AACS2.0"”の暗号化解除に利用している。

 対応CPUは、インテル第7世代Core(Kaby Lake)シリーズ以降(第6世代Coreも一部は対応)で、マザーボードはIntel 200シリーズから対応しているので、クリアーは比較的容易だ。

 続いてのHDCP 2.2に関しては、ちょっとややこしくなる。まず、液晶側のHDCP 2.2と4K解像度やHDRのクリアーは簡単なのだが、問題は出力側のGPU周りだ。

 前提としてGeForceやRadeonといった外部GPUでは、肝心のIntel SGXが利用できない。そのため、Intel CPU内蔵GPUがマストになるわけだが、第7世代Core(Kaby Lake)以降のCPU内蔵GPUはHDCP 2.2に対応しているので、こちらも最新CPUを使うなら問題ない。

内蔵GPUが必須なUHD BD再生PCには、第9世代CoreシリーズのGPU非搭載モデルはNGだ

 ここで話が終われば話は簡単なのだが、HDCP 2.2はマザーボード側の対応も必要になっている。マザーボードスペックの“内蔵グラフィック”の項目にHDCP 2.2の記載があるか要チェックだ。

 HDCP 2.2の記載がなくとも、4K@60HzやHDR出力に対応するHDMI 2.0/HDMI 2.0aやDisplayPort 1.3/1.4対応の出力端子を備えていれば、HDCP 2.2に対応している可能性は高いが、メーカーへの確認は欠かせない。

UHD BDをデスクトップPCで再生するには、HDCP 2.2に対応する出力端子が必要になる。ちなみに内部でGPUと液晶ディスプレーが接続されているノートPCは、HDCP 2.2の対応は不要だ

 そのほかWindows 10や6GB以上のメインメモリーといった要件もあるが、これらは余裕でクリアーしている。

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