新たに4つのカメラを搭載したP30 Proは
個々のカメラの役割が大きく変化した
一方の背面を見ると、カメラが本体左上に縦に並ぶというデザインはP20 Proから大きく変わっていない。撮影用の3つのカメラに加え新たに深度測定用のカメラが追加されたことで変化はあるものの、デザインを損なうことなくそつなくまとめられている印象だ。
では、注目のカメラ機能はどう変わったのかというと、P20 Proと比べて個々のカメラの役割自体が大きく変化している。P20 Proのカメラは4000万画素のメインカメラと、2000万画素のモノクロカメラ、そして光学3倍ズーム相当となる800万画素の望遠カメラの3つから構成されており、モノクロカメラとメインカメラを組み合わせることで明るく綺麗な写真を撮影できる仕組みだった。
だがP30 Proでは、従来Pシリーズの特徴でもあったモノクロカメラが無くなり、その代わりにMate 20 Proと同様に2000万画素の超広角カメラを搭載。0.6倍の超広角撮影が可能になり、従来のカメラでは画角的に捉えきれなかった被写体も簡単に撮影できるようになっている。
また、望遠カメラに関しても画素数は変わらないものの、新たにペリスコープ構造のレンズを採用することで、薄型ボディーを維持しながら光学5倍ズーム相当の画角を実現。画質が落ちないハイブリッドズームで最大10倍、デジタルズームで最大50倍までの撮影が可能となっている。
P20 Proのハイブリッドズームは5倍までで、それ以降は最大10倍のデジタルズームとなっていたことから、P30 Proは5倍から10倍ズームまでの画質が大幅に向上したこととなる。実際、P20 ProとP30 Proで10倍ズーム撮影した時の写真を以下に並べてみるが、画質の違いは一目瞭然だ。