一般的に、HDDに求められるスペックとしては、「信頼性」「パフォーマンス」「消費電力」「静音性」の4項目が特に注目される。ただ近年では、HDDが利用される用途が多岐に渡ってきており、それら4項目がバランスよくまとまっているだけでは、なかなかユーザーのニーズに合致しなくなってきている。
例えば、ゲームや動画編集と言った用途では消費電力を犠牲にしてもパフォーマンスを優先したHDDが求められたり、NASでは信頼性や低消費電力といった部分が重要となってくる。つまり、ユーザーがHDDを利用するシーンが多様化してきたことで、その多岐に渡るニーズに対応できる製品を送り出すことが、重要になってきているというわけだ。
そこでシーゲイトでは、一般的なPCでの利用をターゲットとする「BarraCuda」、ゲーミングPCなどをターゲットとする大容量かつ高性能な「FireCuda」、NASなどでの利用をターゲットとした高信頼性モデル「IronWolf」、監視カメラソリューション向けの「SkyHawk」というように、用途ごとにスペックの異なる製品をラインナップしている。しかも、各モデルごとに豊富な容量違いのモデルを用意している。
このように、性能や容量の異なる豊富な製品ランナップを用意することが、ユーザーの様々なニーズに合致できる要因であり、高い満足度が得られた理由となっているのだろう。シーゲイトも、今回の満足度調査から、ユーザーのニーズの多様化を再認識したとのことで、今後の製品開発に活かしていきたいという。