スタートアップら20社の企業が日本から参加
今回はなんと20社もの企業がジャパン・パビリオンを形成した。会場中央の通りにブースを構え、多くの人の目に留まる位置に設置されていた。
日本発ハードウェアスタートアップとして世界に製品を届けるVanguard Industriesは、今回、厚さ3ミリ、3センチ未満の世界最小クラスでなおかつ充電可能なIoT通信デバイスを展示。スマホの通知を拾い、バイブレーションで知らせる。今後、クラウドファンディングに挑戦するにあたり、プロダクト開発のためのフィードバックやインサイトを得るために出展した。
創業88年の企業だが、国外のスタートアップイベントへの出展にチャレンジした高品質のメッキ加工業者の三ツ矢。メッキ専業業者として国外のマーケットへの進出を狙う。デジタル製品にメッキをつけることで、摩耗の低減でランニングコスト低下といった機能と、デザインなど付加価値をつけることが可能という。
Pubcen(パブセン)は、各ソーシャルの投稿を時系列ごとにまとめてライフログを作成できるサービスを展開。自分ではなかなか整理できないアップした過去の写真などから価値を引き出すことが可能だ。写真のなかにある大量の情報を整理することにより、再利用できるなど個人ユースだけでなく、ビジネスでの利用も想定している。
Sigma-SAR Institute LLCは、衛星からのSARデータを活用するスタートアップ企業。一見わかりにくく活用の難しいとされている地表の変化を観測する衛星からの「SARデータ」を地図上にわかりやすく表示し、クラウド環境でデータ分析をしやすくしている。農業など誰もが利用しやすいよう加工し、欧州でのビジネス展開を狙う。
Mira Roboticsは、国内でも発表したばかりの個人ユースの家事支援パートナーロボット「ugo(ユーゴー)」(上半身だけ)を展示。家事代行サービスがは普及しているが、まだ家の中に入られるということに抵抗のある人も多いのは事実。ロボットを人が遠隔操作することで、現状のロボットでは難しい洗濯や整理整頓などの細かい業務を任せることができる。価格も現在の想定ながら、月額制で1万円~2万5000円くらいまでにできればとしている。日本同様に、この手のニーズが中国、欧州にもあるかとリサーチが目的で出展。