はてしなく奥が深い
猫撮影のテクニック
以前からときどき「猫撮影講座やりませんか?」という声をいただくのだが、何しろ相手は猫であるし、外猫を大勢で撮影するなんて猫にとってもその場所にとっても世話をしてる人にとってもよくないので、たいていは立ち消えになるわけだが、一度だけ実行したことがある。あのときは少人数のグループに分け、それぞれ地元の人が参加して案内して下さることという条件をつけさせてもらってなんとか成功したが、古い街で地元の方々の理解があったからできたのであって、そういうチャンスはなかなかない。
先日も友人から初心者向けの写真の講座をしたいと頼まれた。座学だけでもいいといわれたが、猫撮影なら実践もしたいよねってことで、あれこれ考え、近所の保護猫シェルターに貸し切りをお願いして実施してみることに。冒頭写真はそのときのひとこま。
普通の猫カフェと違って、テーブルや椅子がないのでいろんな撮り方ができるし、普通の猫カフェと違って人なつこい猫ばかりじゃないのでいろんな猫を撮れる。うってつけなのだ。
でも猫の撮り方って説明するの難しい。心得ならいろいろとある。どうすれば猫に怖がられないか、仲良くしてくれる猫としてくれない猫の見分け方、猫はどういうところにいるか、猫の気を引くにはどうするか、猫を見かけたときにしてもいいこといけないこと……という話はしやすい。
でもいざ撮るとなると、何しろ相手は猫である。
寝てるときは撮りやすいけど、動き出すとめちゃ素早いし、動きは立体的で時には飛んだりもするしでバリエーションが無限にあるのだ。寝てる猫を撮るときと遊んでる猫を撮るときではセッティングが全然違う。寝てる猫をほんわりと撮るのもいいし、遊んでる猫の生き生きとした瞬間も撮りたい。
この連載の記事
-
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ - この連載の一覧へ