KDDI、日本初のバーチャルピッチイベントを開催
KDDIとスタートアップ企業のクラスターは13日、国内初の取り組みであるバーチャルスタートアップイベント「国内初! バーチャルピッチグランプリ in cluster presented by KDDI ∞ Labo」を開催した。
そのイベントの直前、KDDI ビジネスインキュベーション 推進部 部長の中馬和彦氏がピッチイベントの解説や、5G時代に向けたXRについて紹介した。
今回のイベントを主催するKDDIの事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」は、2011年、ケータイからスマホへとシフトが始まった時期に誕生したという。スマホの普及によりユーザーをコントロールできなくなり、キャリアはゲートウェイではなくなった、と中馬氏。そんな中、スピード感のあるスタートアップ企業を支援することで、従来にはないアイデアを採用しながら、成果をKDDIに還元する目的があったという。「スタートアップは大企業のアセット・信頼があれば伸びる。今後も力を入れていきます」と語った。
KDDI ∞ Laboが登場してから8年経ち、世の中は3Gから4Gへ、そして5Gがすぐ目の前まで来ている。ケータイもスマホにほぼ移行したが、5Gの時代では「スマホ以外にもいろんなものがネットに繋がるようになる。そしてスマホではないものが登場するのではないか」と中馬氏は予想する。今後も5Gの利点である高速・低遅延を活かしてVRやARだけでなく、XRにも積極的に取り組んでいくとのこと。
さて、今回のメインであるピッチイベントだが、簡単に説明すると、複数のベンチャー企業が登壇し、製品やサービスなどを簡潔にアピールする、プレゼンコンテストだ。アピールするのはおもに投資家。お眼鏡にかなえば、出資が受けられるのだ。普通はどこかのイベント会場で開催するのだが、今回はVRを使って遠方の企業や関係者、投資家が一同に集まれるようになっている。
VRのデバイスは「HTC VIVE」なのだが、持っていなくてもYouTubeライブで参加できた。参加者はアバターになり、良いと思ったプレゼンには投げ銭もできるシステムを搭載。5社の企業が参加して大いに盛り上がったようだ。
次回以降の開催も考えているとのことなので、今回見逃した人はチェックしておこう。