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16万円でフルサイズ入門:

キヤノン安くて小さいフルサイズ「EOS RP」

2019年02月14日 16時30分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 キヤノンが2月14日、小型軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラ「EOS RP」を発表した。3月中旬発売。価格は本体のみ16万500円。幅132.5×奥行き70.0×高さ85.0mm、約485gの小型軽量モデル。同社フルサイズでは最軽量。

 昨年10月発売の上位機種EOS R(実売25万円)をひとまわり小さくして底部を切ったような形。大きなレンズをつけるとあごが上がる格好になりやすい。

 EOS Rとの操作部の主な違いは、マルチファンクションバーがなく、モードボタンがモードダイヤルになったこと。EOS Rの特徴のひとつだったカスタマイズ要素はついていない。そのほか主な仕様上の違いは以下のとおり。

●有効画素
EOS R 約3030万画素
EOS RP 約2620万画素

●撮影可能枚数
EOS R 約350枚
EOS RP 約210枚

●最高連写枚数
EOS R 毎秒約8コマ
EOS RP 毎秒約5コマ

●AF低輝度限界
EOS R -6EV
EOS RP -5EV

●ファインダー
EOS R 約369万ドット
EOS RP 約236万ドット

●ディスプレー
EOS R 約210万ドット
EOS RP 約104万ドット

 EOS RとおなじRFマウントを採用。映像エンジンはDIGIC 8。オートフォーカスはデュアルピクセルCMOS AF方式で最速0.05秒。新機能として瞳AFがサーボAFでも使えるようになった。EOS Rもファームウェア更新で対応予定。

 本体サイズは小さいがグリップは深め。ただ手が大きな人だと小指が少しあまりがち。ホールドを良くするエクステンショングリップ(9500円・約85g)は別売り。グリップは装着したままバッテリーやSDカードを交換できる仕様だ。

 同社ミラーレスカメラの中では人気のエントリーモデルEOS Kiss Mからのステップアップ、またフルサイズ入門という位置づけ。モードダイヤルに撮りたい場面を選ぶSCN(シーン)モードを入れたり、撮影補助機能「ビジュアルガイド」「クリエイティブアシスト」を入れたりと、初心者向けの機能も多い。

 キヤノンは昨年ミラーレスカメラ販売数量シェア第1位。フルサイズミラーレスカテゴリーにエントリーモデルのEOS RPを追加したことで、現在ソニーが第1位の同カテゴリーでも「第1位をめざす」と意気込みを見せる。

 実際に手にとってみた感想はシンプルに小さくて軽くて安い。EOS Rと比べると機能的には見劣りするところがあり、シャッター音もやや軽めに聞こえるが、16万円でキヤノンのフルサイズが手に入るのは魅力的。35mm単焦点をつけたまま散歩に行きたくなる、文字通り手軽なフルサイズだ。

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