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厳選! アキバ最新ニュース 第85回

アキバにおしゃれな帽子専門店がある理由

2019年02月14日 16時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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開店当時のアンチがいまでは常連客に

――KNOWLEDGEをオープンしたときのことを、覚えていますか?

又野さん:もちろんです。2012年7月14日に開店したんです。ちょうど三連休だったので秋葉原には人がいっぱいいるのですが、ぜんぜん売れない!(笑)

――売れませんか?

又野さん:三連休ずっと店を開けていても、イメージしていたよりも売れませんでした。しかも、三連休が明けたら、まったく人が来ません。1日に1個も売れませんでした。

――連休明けのアキバは人が急に減りますからね。

又野さん:暇なのでTwitterとかでエゴサしたんです。そうしたらめちゃくちゃ叩かれていましたね。

――どんな内容でしたか?

又野さん:「なんでこんなとこに帽子屋ができたんだよ」とか「いつ潰れるか賭けようぜ」とか、ひどいもんでした……。なにも悪いことはしていないのに、アンチアパレルな人たちが、いろいろ書き込んでるんです。相当しんどかったですね。でも、がんばってお店を続けていれば、いいこともありました。

――世間の見方が変わってきましたか?

又野さん:1年やって、2年、3年と続けると、変わってくるものですね。あるとき来店したお客さんは、「実は自分は、当時は潰れろって叩いてました」と言ってくれたんです。

――叩いてた人が、帽子を買いに来てくれたんですか?

又野さん:そうです。言わなくてもバレないのに、よく言ってくれたなぁと思いました(笑)。なんで来てくれたのか聞いたら、「潰れずにこれだけ長くやってるんだから、きっといい店なんだろう。帽子を買ってみるか」と、うちのファンになってくれました。

――おもしろいお客さんですね。いままでお店を続けてきて、うれしかったことはありますか?

又野さん:かなり前の話ですが、いかにも秋葉原が好きそうな男性のお客さんが来店して、「今度みんなで遊びにいくから帽子が欲しい」と、買っていってくれたんです。その方はうちの帽子が気に入ってくれたようで、後日何人かの男女の友だちを連れて、また来てくれました。

――リピーターはうれしいですね。

又野さん:それだけではなくて、しばらくして彼は、そのグループにいた女の子とふたりだけで来店してくれたんです。「仲良しなんだなぁ」なんて思っていた矢先に、また後日来店して、「僕たち付き合うことにしたんです」と報告してくれたんです。そして月日が流れ、次に来たときは「結婚するんです」、また後日来たときは「出産しました」と、毎回驚かされました。しかも節目のたびに報告に来てくれるなんて、とてもうれしかったです。

――それはうれしいですね。

又野さん:彼だけではなく、初めて来店してくれたときは独身だったのに、今はもうお子さんがいるお客さんはけっこう多いです。6年もやってると、お客さんも成長します。お腹の中にいた赤ちゃんが、いまは普通に親といっしょに遊びに来てくれます。「子ども用の帽子を探してる」と来てくれる常連のお客さんを接客していると、感慨深くなりますね。僕も幸せな気分になります。

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