親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第3回
13歳まではYouTubeを一人で見ちゃダメって知ってました?
小学生の両親必見! 安全にYouTubeを見せるための設定教えます
2019年02月19日 09時00分更新
子どものYouTube漬けには要注意!
危険な動画を子どもに見せず回避する方法
小学生に人気のYouTubeだが、問題も多い。子どもに有害な動画も混じっており、たとえば先日は、YouTubeで流行していたファイヤーチャレンジという「自分に火をつけたり、手の上で火の玉を作る動画」を真似した米国の7歳男児が、大やけどを負う事故が起きた。このような事件が続いたためYouTube側はファイヤーチャレンジ動画を削除、規約で禁止したが、YouTubeで見た動画を真似して子どもが怪我したり死亡したりした例は少なくない。
また多いのが、動画を延々と見続けてしまう子どもだ。最近小学生の保護者から相談を受けることが増えてきた。保護者がやめるように言ってもやめられず、延々と何時間でも見てしまうという。
ところでYouTubeの規約には「本サービスは13歳未満の子供による利用を意図していません。あなたが13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないで下さい」と明記されている。基本的に13歳未満の子どもによる利用は推奨されていないため、保護者が共に視聴することを前提とすべきだろう。
なお、13歳未満の子どもには、アプリ「YouTube Kids」が用意されている。視聴できる動画を保護者が管理したり、検索機能をオフにしたり、視聴時間を制限したりもできるので、小さな子どもにはこちらも活用したい。
YouTubeで視聴するコンテンツや時間を制限する方法は色々とあるが、今回はiOSのYouTubeアプリでの設定方法をご紹介する。
制限付きモードは「オン」推奨
動画によっては年齢制限されているものもある。年齢制限付き動画は、ログインしていないユーザー、18歳未満のユーザー、制限付きモードを有効にしているユーザーには表示されなくなる。
具体的には下品な言葉、暴力的でショッキングな映像、性的内容を示唆するコンテンツ、有害な活動や危険な活動を含む描写などが含まれる動画といった、子どもに見せたくない成人向けコンテンツが表示されなくなるので、まずはこの制限機能を活用しよう。
使い方は簡単だ。画面右上のプロフィールアイコン→「設定」をタップすると、詳細に設定できる画面に変わるので、「制限付きモード」はオンにしておこう。ただし100%制限されるわけではないので、子どもに見せる動画は随時チェックするようにしたい。
なお、子どもの年齢でGoogleアカウントを作成すると、子どものアカウントでログインしたときは表示される動画が制限できる。ただし、子どもの年齢は13~18歳で設定する必要がある上、子どもでもアカウント切り替えができてしまうので、今回は制限方法から除いている。
視聴時間制限を設定しよう
YouTubeをだらだらと見続けてしまう子どもには、視聴時間制限機能を活用しよう。
右上のプロフィールアイコン→「視聴時間」をタップ。今日、昨日、1週間以内、日別平均の視聴時間が確認できる。あまりに多過ぎたら注意するようにしたい。
「一定時間ごとに休憩をリマインドする」をオンにすると、時間を設定してリマインドできる。リマインドするまでの時間は各自で設定可能であり、子どもが視聴をやめるきっかけになるだろう。また、「自動再生」はオフにしておくほうがやめやすくなるだろう。
ただし、これらの設定は子どもでも変更できる上、リマインドが出るだけで強制できるわけではない。視聴し過ぎることのリスクを子どもに伝え、家庭で一日の視聴時間に関するルールを決めるなどして対応しよう。
子どもが投稿する場合の注意点については、また別途ご紹介したい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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