2万円台後半から「AH-GC30」「AH-GC25NC」「AH-CG25W」の3機種
デノン、ハイレゾ再生も可能な、Bluetooth対応ノイズキャンセリングヘッドホン
2019年02月15日 11時00分更新
デノンは2月15日、アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応したワイヤレスヘッドホン「AH-GC30」など3製品を発表した。AH-GC20の後継製品で、外観は同じで機能を絞り込んだ「AH-GC25NC」(ノイズキャンセル付きの有線ヘッドホン)、「AH-GC25W」(ノイズキャンセルなしのワイヤレスヘッドホン)も用意する。
製品の主な違い | |||
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製品 | GC30 | GC25NC | GC25W |
予想実売 | 4万円弱 | 3万円弱 | 2.5万円前後 |
発売時期 | 3月 | 4月 | 5月 |
ANC | 〇 | 〇 | ── |
Bluetooth | 〇 | ── | 〇 |
ドライバ― | 40mmフリーエッジ・カーボン/ペーパー コンポジット振動板 |
40mm専用 ドライバ― |
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付属品 | ハードケース | ポーチ |
価格はオープンプライスで、店頭での販売価格はGC30が4万円弱、GC25NCが3万円弱、GC25Wが2万5000円台になる見込みだ。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
音質面では、上級の有線モデルでも用いているフリーエッジ構造や、振動板の前後の音圧調整をするためのアコースティックオプティマイザーなどを採用。ドライバーサイズは共通だが、上位の2機種は振動板に紙とカーボンの混合材を使用している。有線接続時は、最大50kHzまでの高域再生が可能で、ハイレゾロゴも取得している。
サウンドマネージャーの山内氏は音決めに際して、最上位のAH-D9200同様、Hi-Fiシステムと同じ狙いのサウンドと同じ試聴環境で評価したとのこと。「DNP-2500NE」などと組み合わせ、ノイズキャンセリング作動時でもそうでない状態と音質差が出ないようにしているという。また、有線接続時の音質改善にも力を入れている。
試作段階で試聴してみたが、ボーカルの抜けが良く、中高域の表現が艶やかだ。ポップスやアコースティックなど広範なソースに合う味付けと言える。
ノイズキャンセル機能は飛行機・シティ・オフィスの3モードがあり、各モードはハウジング部の専用ボタンで切り替える。声でフィードバックされるので分かりやすい。ANC使用時にハウジング部を2回タップすることで、音楽再生をしながら周囲の音を聴くこともできる。
また、有線モデルのGC25NCは非対応だが、充電しながら試聴できるUSB-DAC機能(48kHz/16bit)も用意している。Bluetoothコーデックは、aptX HD、aptX、AACなどに対応する。cVCテクノロジーによって、マイク使用時の音質についても考慮している。
バッテリー駆動時間はGC30が20時間、GC25NCが40時間、GC25Wが30時間。センサーと連動し、Bluetooth非接続時に10分で自動的にスタンバイに入るオートスタンバイ機能も用意する。各モデルともバッテリーが切れても有線接続で利用が可能だ。
ハンガーなどにアルミダイキャストを使用。外観上はGC20と大きく差がないように見えるが、イヤーパッドやヘッドバンド部の合皮素材はより耐久性の高いものとなり、加速度試験の結果で従来比2倍の耐用年数になっているという。
最後にAH-GC20では、コラボモデルも多数登場した。音声ガイダンスなどをカスタマイズすることでオリジナルボイスの機能などを実現しやすいという面もあり、GC30など新モデルでもこうした展開が期待できるかもしれない。