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前田知洋の“マジックとスペックのある人生”第84回

セキュリティを守るマイクロカット・シュレッダーのスペック

2019年01月29日 12時00分更新

文● 前田知洋

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意外にやっかいな書類たち

 毎年、この時期になると源泉徴収票や支払調書などが次々と事務所に郵送されてきます。さらに近年はマイナンバー関連の問い合わせも増え、経理担当スタッフは大忙し。

 そんな中、大活躍してくれているのが「シュレッダー」です。個人情報やクライアント情報、取引などが記載された不必要な書類などをどんどん処分していきます。

 意外に処分に苦労するのはテレビ番組の台本。あれって出演者や関係者の連絡先が記載されていたりもするし、どこまでが台本上のセリフで、どれがアドリブなのかがわかってしまう。保存をしておくとたまるばかりだし、これらもシュレッダーのお世話になってます。

 現在使用中のシュレッダー、もう15年も使っているせいか、オートオフ機能(裁断し終わると自動でモーターが切れる機能)が怪しくなってきたので買い換えることにしました。このシュレッダーの得意技は「ハイ・セキュリティ・マイクロカット」。一般的なシュレッダーよりかなり細かい、2×10ミリほどに裁断してくれるところが気に入ってました。

15年お世話になったCARLのシュレッダー。スロットカバーがあり、スタイリッシュなデザイン

新機種の必要スペック

 今までの機種は、もう15年前の機種なのでホチキスの針ははずす必要があったのと、少々音がうるさかったのが難点。なので、新機種に欲しい機能は「マイクロカット」、「ホチキス留め書類可」、「静音」。あと、気がつかないうちに増えてきたクレジットカードの更新時に裁断できたら便利かも…。

 というわけで、今回選んだのは、フェローズの「JB-06CDM」。マイクロカット、ホチキス留め、クレジットカード裁断が可能なだけでなく、CDRやDVDRなどの光学メディアもOKです。いちおう静音設計らしいのですが、今まで使用していたシュレッダーも静音だったらしく、売り場で裁断音を聞かせてもらったら、そんなに変わりませんでした。家で比べてみると、JB-06CDMのほうが若干静かな感じかなぁ…。

今回購入したフェローズの「JB-06CDM」。クレジットカードや光学メディアも裁断可能なのがうれしい

良いところ、悪いところ

 というわけで、スペックを見てみましょう。一番重要な裁断後の紙片の細かさから。以前のもの(2ミリ×10ミリ)よりやや大きめ(2ミリ×15ミリ)ですが、大満足。これなら文字も読めませんし、復活はほぼ不可能。

左が新機種、右が旧機種での裁断後の紙片。どちらも文字は判別不能。

マイクロカットだと、A4サイズ1枚でこれくらいの量の紙片に裁断される

光学メディアは書類とは別の挿入口で裁断

光学メディアはこんなふうに裁断される。ハサミだと処分に苦労するのにスゴイ

 紙類や光学メディアについては申し分なくバリバリと裁断してくれます。裁断時間も満足です。収納ボックス内で紙片と樹脂片が別れるようになっているため、自治体によるゴミの分別にも対応できます。

クレジットカードの裁断の失敗例

クレジットカード裁断の正しい挿入方向

挿入方向の違いによる裁断例。間違った方向だと磁気ストライプ部分もカード番号もダダ漏れ

 新機種の性能は概ね満足。しかし、唯一の難点はクレジットカードを裁断する場合、挿入の方向を間違えると裏面の磁気ストライプやカード番号なども判別できてしまうこと。とくに、挿入口に表記されているマークの向きを参考にしてしまうと、間違った挿入方向になりやすいので注意が必要です。筆者が細かすぎるのかもしれませんが、このあたりはマークのデザインを改善する余地があるような気がしています。

 あわせて、クレジットカードなどを捨てる場合、それぞれの破片を別のゴミ箱に捨てたり、日を変えて捨てることで、カード番号やセキュリティコードなどを知られにくくなります。

ICチップ部分の破棄も忘れずに

 最近のICチップ搭載のクレジットカードの場合、カード番号がわからないように破棄するのはもちろんですが、ICチップ部分が裁断されるように破棄するとさらに安心です。

 クレジットカードに搭載しているICチップは、「演算機能を利用してオフラインで、偽造カードの検知や使用者の本人確認が可能」(一般社団法人 日本クレジット協会)。つまり、カードを破棄してもICチップ部分が残り、暗証番号を知られてしまえば、不正利用される恐れがあります。暗証番号が使われた不正使用の場合、原則、カード会社は保証しないケースがほとんどのため注意が必要です。もし、シュレッダーでICチップ部分が切断されていなければ、あらためてハサミをいれたり、破片を複数回シュレッダーにかけるといいでしょう。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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