第8世代CPUのCore i7-8550Uプロセッサーを搭載し、メインマシンとして活用できるノートパソコン「dynabook T75/GR」(ウェブ直販モデルは「dynabook AZ65/G」)。15.6型の広めのディスプレーで複数のウィンドウを同時に表示可能なので、ビジネスユースとしての作業効率向上も期待できる。今回はdynabook T75/GRの使い勝手を検証した。
キーの凹みが指にフィットして打鍵しややすいキーボード
dynabook T75/GRは、15.6型ディスプレーを採用している分、横幅に余裕がある。キーボードもテンキーまで含んだフルキーボードでキーピッチは19mmあるため、デスクトップ用のキーボードと同じ感覚でタイピングできる。キートップはわずかにくぼんでいて、指の腹のカーブがうまくフィットしてタイピングしやすい。キーストロークは1.5mmで、打ったときにきちんと押し下げた感触がある。タイピング音が小さめなのも好印象だ。
キーの配置ではノートパソコンにありがちな変わったキー配置はない。省略されがちな右側のALTキーもきちんと配置されている。唯一、いちばん下の段と右側のキーがいくつか正方形ではなく縦長になっているため、このキーをタイプするときにちょっと違う場所に指が動いてしまうときはあった。ただ、比較的使用頻度が少ないキーなので大きな問題ではないかも知れない。あと個人的に気になったのはプリントスクリーンがFnキーと同時に押さないといけない点だろうか。一般的には全画面をキャプチャーする機会はそれほどないと思うが、必要な時は要注意だ。
カーソルキーは横幅が通常キーと同じなので打ちにくくはないが、縦が半分なため上下キーで打ち間違えてしまうことはあるかもしれない。右キーがEnterキーと同じ距離にあるので、右手をホームポジションからずらさずに使えるのはうれしい。
タッチパッドはマウスボタンにあたるボタンがないタイプだが、押したときにクリックしている感触がきちんと伝わってくるので、誤クリックはほとんどない。ホームポジションに手を置いたときに誤って触ってしまうことも少なく、感度もほどよい感じなので、思いがけない動きもなかった。
ディスプレーは広視野角のため、角度のないところからでも画面はしっかり観える。ノングレアではないので若干光の映り込みがあるが、光って観えないというほどではない。表示は150%がデフォルトになっているが、100%表示に切り替えても、15.6型ディスプレーのため、小ささはあまり感じなかった。
セキュリティーは、Windows Hello対応の顔認証センサーが搭載されている。ディスプレー上部にある独自開発の小型カメラモジュールを使って認証するので、ディスプレーに顔を向けるだけで素早くサインインでき、しかもセキュリティーが確保される。