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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第288回

iPhone 5sやiPhone 6でも使えるiOS 12の便利テク

2018年12月15日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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「写真」アプリが賢くなり活用度がアップした

 「写真」アプリもデジ一眼などで撮影できるRAW形式にも対応するなど、大幅リニューアル。「写真」と「アルバム」タブは残っているが、「メモリー」と「共有」タブがなくなり、「For You」と「検索」タブが追加された。

 「For You」の「メモリー」では、イベントなどの写真をまとめ、自動的にBGM付きのスライドショーを作成してくれる。旅の思い出を超手軽にまとめて共有できるのがありがたい。あとで、PCを使って凝った動画にしようと思っていても、そのうち忘れてしまうのが世の常。それなら帰宅途中にサクッと作ってしまう方がありがたい。

 検索機能では、被写体を認識して検索する機能があり、「犬」や「は虫類」で目当ての写真を探し出せる。iOS 12では、複数のキーワードを指定して検索できるようになった。試しに「犬」「酒」で検索してみると、なんとヒット。行きつけの店の1階にいる犬と遊んでいる写真が出てきた。おそらく、同日に撮影した写真とGPS情報から判別したと思われる。

「写真」アプリの「For You」では、関連性のある写真を自動的にいい感じのスライドショーに仕立て上げてくれる

「検索」タブでは、キーワードを複数指定できるようになった

おやすみモードをより柔軟に
カスタマイズできるようになった

 夜寝るときには、「おやすみモード」をオンにしておく必要がある。そうでなければ、SNSやメッセージアプリの着信で何度も起こされてしまうことになる。以前からあった機能だが、さらに改善された。

 まず、ロック中は通知が表示されなくなる。以前から、通知が来ても画面が明るくなることはなかったが、表示はされていた。深夜にふと目が覚めて時間だけ確認しようと思ったときに、気になる通知が目に入ったら困ってしまう。朝まではそっと非表示にしてくれるのはありがたいところ。

 おやすみモード中でも家族など許可した相手のみの着信を受け取ることはできる。もしくは、「繰り返しの着信」を有効にすると、同じ人から3分以内に2度目の着信があったときに通知してくれる機能もある。そんな相手からの着信で、急いで飛び起きてでかけることがあるとする。しかし、そのままではおやすみモードは続行しているので、他の人からの着信や通知は受け取れない。

 実は、コントロールセンターの「おやすみモード」アイコンを3D Touchで押し込むと、「おやすみモード」の解除設定ができる。その中から、「この場所から出発するまで」を選択しておけばいい。そのまま睡眠の途中で起きてでかけると家から離れた段階で、自動的におやすみモードが解除されるのだ。

 これは会議の時などにも利用できる。マナーモードにしても通知があると振動すると迷惑だ。機内モードにするのも面倒というなら、おやすみモードを使えばいい。カレンダーに会議の予定が入っているなら、「次のイベントが終了するまで」を有効にすればいい。会議中は静かなままで、終わったら通知や電話を受けられるようになる。

「おやすみモード」を有効にすればゆっくりと睡眠が取れる

おやすみモード中は電話が鳴らないが、「着信」では例外的に着信できる相手を選択できる

コントロールセンターのアイコンを押し込めば、おやすみモードの解除設定が可能

大量の通知を整理して
見逃しのないようにする

 新着情報などを教えてくれる「通知」も改善された。まず、同じアプリの複数の通知は自動的にグループ化されるようになった。ひとつのアプリで画面を占拠しなくなったのはありがたい。詳細がみたいなら、グループをタップすればすべての項目が表示される。

 さらに、通知を左にスワイプすると、「管理」メニューが現れる。管理画面では、通知をオフにできるほか、「目立たない形で配信」に設定できる。通知センターには表示されるが、音は鳴らず、ロック画面にも表示されないのだ。特に新着を受け取る必要はないが、時々通知画面でチェックしたい、という時に利用したい。

iOS 12では通知がグループ化されるようになった。グループをタップすれば展開できる

「設定」の「通知のグループ化」で通知をまとめないようにすることも可能

通知を左スワイプして「管理」をタップする

通知は受信するが「目立たない形で配信」を選ぶことができる

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