格安SIM→ドコモ→格安SIMの場合は余計に高くなる
あとはドコモ契約での回線やサービスの品質をどう評価するか
では、一例として格安SIM(音声SIM+月3GBプラン)を契約していて、月1730円程度で済んでいる人が、14ヵ月間だけドコモに移動して戻ってきた場合のコストを比べてみたい。
格安SIMはすでに解約で違約金がかかる期間を過ぎていると仮定し、iPhone XR 64GBを購入したケースで計算した。なお、話をシンプルにするため消費税は8%、音声通話はしない前提で計算した。
最初に格安SIMからドコモに乗り換える場合、ほとんどの格安SIM側ではMNP転出料として3240円がかかる。そして、ドコモでiPhone XR 64GBを購入して2万5920円、新規事務手数料の3240円が初期費用として必要となる。
月額料金は、基本プランが無料通話のない「シンプルプラン(スマホ)」で980円、パケット料金はベーシックパックを選択し、月1GBオーバーで3GB未満なら4000円。さらにISP料金としてspモードが300円。ユニバーサルサービス料の2円と消費税を入れて月額合計が5705円となる。
さらに14ヵ月目でドコモ契約を解約するための違約金が1万260円。MNP転出手数料が2160円。再び格安SIMに加入するための新規事務手数料とSIM発行料として約3650円かかる。
合計すると14ヵ月分で12万8340円。格安SIMを継続すると1730円×14カ月分で2万4220円なので、差額の10万4120円はiPhone XR 64GBをApple Storeで購入する9万1584円よりも上だ。
もちろんその14ヵ月間は、ドコモ回線の高い品質とサービスを利用でき、販売店によっては端末価格をさらに値引きしている可能性もあるので、ドコモ契約にもメリットはある。ただし、将来格安SIMに戻るつもりなら、2回乗り換えの手間も含めてもドコモに飛びつくことは慎重になるべきだろう。

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