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-10~55℃稼働環境、バッテリ寿命や保証期間の長期化など、現場ニーズ対応の新シリーズ「SecureUPS」

工場/IIoT環境向け小型UPS、APCブランドでシュナイダーが発売

2018年11月20日 10時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 シュナイダーエレクトリックは2018年11月20日、UPS(無停電電源装置)のAPCブランドから、工場などの厳しい環境にも設置できる小型UPS製品シリーズ「SecureUPS」を発表した。安定した電力供給が可能な常時インバーター方式、期待寿命8年間の超長寿命バッテリ、最大4~6時間クラスの長時間稼働を可能にする拡張バッテリなど、IIoT(産業IoT)化/デジタル化の進む製造/産業ニーズに応えた製品スペックとなっている。12月20日より受注を開始する。

シュナイダーエレクトリックがAPCブランドで発売する、工場などの現場環境に対応した小型UPS製品「SecureUPS」の概要

 これまでシュナイダーでは、APCブランドの下でデータセンター/IT環境向けのUPS製品を多数展開してきた。昨年8月、日本法人にインダストリー事業部を新設してFA/IIoT/スマートファクトリー領域での製品展開を加速させており、今回のSecureUPSも、日本の製造系顧客から上がったニーズの声に基づいて企画がスタートした製品だという。「Pro-face」HMIなどの産業向け製品を有する同事業部(旧社名:デジタル)の販路を中心に、日本市場において先行販売される。

 今回発表されたのは、最大出力容量750VA/675Wの「SecureUPS Online 750VA」と、同 1000VA/900Wの「SecureUPS Online 1000VA」の2モデル。いずれも本体サイズはH85×W432×505(mm)、重量は約23kgで、2Uラックマウントに対応する(付属パーツを使い縦置き/平置き設置も可能)。常時インバーター給電方式を採用し、電源障害時にも瞬断が生じない安定した電力供給を実現する。

SecureUPS本体は、付属パーツを使ってラックマウント/平置き/縦置きが可能

 工場などの現場設置に対応するため、動作環境温度を-10~55℃に拡大(従来のデータセンター向けUPSは0~40℃)したほか、ダストフィルターの内蔵によってほこりや切削粉などの多い「汚染度3」環境にも対応している。ネットワーク経由でのリモート監視/管理機能に加え、日本語表示対応のLCDマルチカラーディスプレイによって現場でも一目で稼働状態を確認できる。

UPS本体のLCDマルチカラーディスプレイを搭載しており、現場での稼働状態確認も容易にできる

 データセンター/IT領域と比べて製品ライフサイクルの長い生産現場のニーズに合わせ、長いライフサイクルを実現した。高品質な超長寿命バッテリの採用で期待寿命は8年間(動作環境温度5~25℃の場合)と長く、さらにバッテリ交換を含む保証期間も標準無償保証が3年間、延長保証が最大7年間と、データセンター向けUPSよりも延長されている。

 UPS本体にオプションの拡張バッテリパックを接続することで、バックアップ電源として長時間稼働も可能になる。拡張バッテリパックを10台接続した場合、750VAモデルでは最大出力の675Wでおよそ6時間(352分)、1000VAモデルでは最大出力900Wでおよそ4時間(257分)の電力供給ができるとしている。

現場ニーズに合わせて超長寿命バッテリ、長時間バックアップのための拡張バッテリパックを採用

 また本体には拡張スロット(スマートスロット)を備えており、データセンターUPS同様のEthernet接続カードのほか、産業機器のドライ接点信号制御、湿度/温度センサーに対応する制御用カードもラインアップされている。ハングアップした機器のリブート、複数機器の時間差オン/オフ、スケジュール設定によるオン/オフといった接続機器の制御もできる。

 シュナイダーは、IIoTなど生産現場のデジタル化が進むなかで電源保護の必要性が高まっていることを背景に、APCブランドとして初めて産業領域向け小型UPSを投入すると述べている。今後、まだUPS普及の進んでいない同領域に対するアプローチを強化していく方針。また設置可能な環境が拡大したことで、工場/IIoTシステムのほかにも鉄道システム、医療現場の情報システムなどへの適用も期待できるとしている。

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