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Windows Info 第147回

Windows 10「October 2018 Update」でファイル消失の原因になったKnown Foldersって何?

2018年11月18日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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移動させる前のフォルダーをそのまま利用していて
勝手に丸ごと削除されるという悲劇に

 Windows 10 Ver.1809では、Ver.1803で起こった「不要なKnown Foldersが残る」といった問題を対処するため、不要と思われる元のKnown Foldersを削除するようになった。その判定が甘かったのであろう。Ver.1803までにユーザーが利用していた「元のKnown Folders」が、アップデートにより削除されるという問題が起こった。

 特定条件下とはいえ、フォルダーが確認もなく削除されることは、一部のユーザーにとっては致命的な問題となった。多少は回復の方法があるだろうが、場合によっては、復元不可能なこともありえる。このため、マイクロソフトも、電話による個別サポートを実施した。また、こうした体制を整えることもあって、結果的に配布が止まってからの情報通知などに遅れが出た。筆者の見ていた範囲では、

(すべて米国現地時間)
10月02日:Ver.1809の配布開始
10月04日前後:配布が止まる
10月05日:Windowsの更新履歴にロールアウトが一時停止中と掲載される
10月09日:Blogに配布停止に関する詳細記事が出る
10月10日:Build 17763.17がWindows Insider向けに配布される
10月10日:Build 17763.55がVer.1809をインストールしたPC向けに配布
11月13日:Build 17763.107がVer.1809をインストールしたPC向けに配布
11月13日:Build 17763.134の配布が再開。ブログ記事掲載

という経過をたどった。再開までに1ヵ月以上かかったのは、おそらくアップデート時の処理について他の条件なども含めて再検証していたのだと思われる。

 今回のようにKnown Foldersを移動させて、そのあとも使い続けるというのは、それほど特殊なケースではないものの、社内などではあまりなく、想定されていなかったのだと思われる。

 つまり、世の中には、マイクロソフトが想定してない状態のWindowsが多数あり、アップデート中のフォルダーの削除などの不可逆な操作が致命的になる可能性は今後も発生しうる問題だと考えられる。

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