初の直営店である「Mi Store」も開店
英国でのローンチで投入するMi 8 Proは、6.2型ディスプレーを搭載したハイエンド機だ。指紋センサーを画面内に配置したり、内部の電子部品が透けて見えるなどの特徴を持ち、中国では9月に発表された。
このほかXiaomiは、廉価版「Redmi 6A」や「Redmi Note 6 Pro」などのスマートフォン、フィットネスバンド「Mi Band 3」、電子キックスケーター「Mi Electric Scooter」なども販売する。価格はMi 8 Proが499ポンド(約7万3000円)、Redmi 6Aが99ポンド(約1万5000円)、Mi Band 3が26.99ポンド(約4000円)、Mi Electric Scooterが399ポンド(約5万8000円)と発表されている。
ローンチにあたり、オンラインストアでは、20ポンド割引となるバウチャーや、「Mi A2」「Mi 8 Lite」を1ポンドで購入できるオンラインのフラッシュセールも実施した。
チャネルとしては、このオンラインストアに加え、オンラインではAmazon、小売業ではArgos、John Lewis、Carphone Warehouseなどで販売される。英国ではまた、キャリアのThree(”3”)と提供し、独占的なキャンペーンも展開するという。
さらには、欧州では初となる直営店Mi Storeも、ロンドン郊外にあるWestfield(Apple Storeがあり、Samsungもポップアップを構えることがある巨大なショッピングモール)にオープンする。ここは、スマートフォンに限定されないXiaomiの世界を見せる重要な場所になりそうだ。
イギリスは市場規模が大きい上、競合となるHuawei(ファーウェイ)など各メーカーがフラッグシップ機の発表の場に選ぶこともある重要な市場だ。今回明らかになったチャネル戦略やラインナップからは、力の入れようがうかがえる。
Xiaomiのメッセージは、「ユーザー中心」「透明性と誠実さ」。”スマート技術は高い金額を払わずとも得られる”として、先に発表した「ハードウェアの利益率は5%」というポリシーを強調している。全体として、Apple、Samsung、そしてHuaweiとも異なる新しさを打ち出しているように見える。
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