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前世代のGeForce GTX 1080 TiやRTX 2070とベンチマークで比較

シンプルに高性能でほしくなるPalit製オーバークロック仕様のRTX 2080 Ti

2018年10月30日 07時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OC」

 サードウェーブのウェブ直販サイト「ドスパラ」では、GeForce RTX 2080 Tiを搭載するPalit製のビデオカード「GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OC」が販売中だ。価格は17万4960円。

 GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OCはオーバークロック済みのモデルで、ブーストクロックが1650MHzまで引き上げられている。GeForce RTX 2080 Tiは、Turingアーキテクチャーに基づき、12nm FFNプロセスで製造されたGPU。4352のCUDAコアとGDDR6メモリーを搭載し、352ビットバスにおいて実効クロック14GHzで動作する。

高級感のあるゴールド

手に持つと、重厚感がすごい

外部出力端子はHDMI 2.0b、DisplayPort1.4×3、USB Typr-C端子を備える

補助電源は8ピン×2。ケーブルも同梱する

9×9cmの2連ファンを採用。並列したファンがそれぞれ異なる方向に回転し、気流がぶつかりあうことなく空気の流れが一方向となり、最適なエアフローを実現するという

単純に性能の高さでほしくなる

 現状RTX 20シリーズの最上位となり、その性能が気になっている人も多いハズ。そこで今回は、同じくRTX 20シリーズのGeForce RTX 2070と、前世代となるGeForce GTX 1080 Tiと比べてベンチマークではどれくらいの差になるのかチェックしてみた。ベンチマーク環境は以下のとおり。

ベンチマーク環境
CPU Core i7-8700K
チップセット Z370チップセット
メモリー 16GB
ストレージ 500GB SSD、3TB HDD
OS Windows 10 Home(64bit)

 まずは、定番の3DMarkからチェック。試したのは、「Time Spy」「Fire Strike Ultra」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike」「Night Raid」。結果は以下のとおり。

Time Spyの結果

Fire Strike Ultraの結果

3DMarkの結果

 RTX 20シリーズは、リアルタイムレイトレーシングやDLSSといった新機能に目が行きがちだが、単純に性能もグッと上がっている。Time Spyで1000越え、Fire Strikeで25000越えというスコアを叩き出し、前世代となるGeForce GTX 1080 Tiと比べても結構差が開いた。フルHDであれば、向かうところ敵なしといった感じで、むしろ負荷が高い大作ゲームが4Kでどれくらい快適に動くのが気になってくる。

 そこで、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を1920×1080ドットと3840×2160ドットで計測してみた。そのほかの設定は、フルスクリーン、高品質とした。

1920×1080ドットで計測

3840×2160ドット

スコア比較

 FFXVベンチマークでも、GeForce GTX 1080 TiとGeForce RTX 2070を大きく引き離している。注目すべきは4Kでのスコアで、5939(やや快適)。負荷が高い大作ゲームの1つであるFFXVが4Kでも問題なく動作することを考えると、よほど負荷が高いゲームでない限りは4Kでも快適に遊べると考えていいだろう。

 RTX 20シリーズの目玉であるリアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応するゲームの登場は待ち遠しいが、GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OCは性能の高さだけでもほしくなる。とくに負荷が高くて従来のGPUでは4Kで快適に遊べなかった大作ゲームを遊びたいという人は、性能だけでも十分購入を検討する価値はありそうだ。

試用機の主なスペック
製品名 GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OC
チップ GeForce RTX 2080 Ti
接続 PCI Express×16
メモリー 11GB GDDR6
コアクロック 1650MHz
外部出力 HDMI 2.0b、DisplayPort1.4×3、USB Typr-C端子
冷却 空冷ファン、3スロット占有
補助電源の有無 8ピン×2
サイズ およそ幅292×奥行112×高さ58mm

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