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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第480回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー Thinkというスローガンを掲げたIBM

2018年10月15日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 1971年にWatson Jr.氏が引退したことで、Watson親子の世代が終わりを告げるわけだが、この話をする前に、そのWatson親子の時代のIBMの社風についてもう少しだけ補足しておきたい。

Watson Sr.氏が掲げた
スローガン“THINK”

 1914年、Watson Sr.氏がIBMの前身であるCRTの社長になった時、彼が標榜したスローガンが“THINK”(考えろ)であった。

この“THINK”は、その後IBMのオフィスや工場、さらには同社の出版物やカレンダー、写真などありとあらゆるところに掲載された

 1915年にWatson Sr.氏がこれについて語った音声が、IBM Archivesで公開されているこちらにその全文が載っているが、簡単に訳せば以下のとおりだ。

 「我々は読んだり、聞いたり、討論したり、観察したり、考えたりすることで学習を続けなければならない。我々は考えることをやめてはいけない。それをやめることで、トラブルに陥るからだ。マレイ博士(ニコラス・マレイ・バトラー博士)は最近『世界中の問題のほとんどは、人々が考えることをやめなければ容易に解決できる』と述べている」

 従業員に対し、上からの指示に盲従するのではなく、自分で考えることを積極的に促すというこのスローガンは、その後100年を超えてもまだ有効である。そしてIBMのThinkPadも、このThinkというスローガンから派生したものと言っても良い。

 2011年にはIBM100 THINK exhibitを開催し、また2013年のショートフィルムであるA Boy And His Atomも、最後にTHINKで〆るあたり、“THINK”はIBMにとって重要なスローガンであり続けている。

 スローガンだけではなく、Watson Sr.氏は従業員の待遇改善にも熱心だった。1916年には従業員向けの教育プログラムを開始しており、これはその後20年間継続された。

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