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仮想通貨マイニングマルウェアや新たなマルウェアなどの脅威を検知

2018年第2四半期はマイニングマルウェアが増加 マカフィーの脅威レポート

2018年10月11日 19時45分更新

文● 市川

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 マカフィーは10月11日、2018年第2四半期の脅威レポート「McAfee Labs:2018年9月」を発表した。

マカフィー「McAfee Labs:2018年9月」

 第2四半期では、仮想通貨マイニングマルウェアの増加が2017年に引き続き確認された。2017年第4四半期に確認されたサンプル数は約40万件に、2018年第1四半期には290万超と爆発的に増加。増加率は前期比629%増としている。この傾向は第2四半期も継続し、新たに発見されたサンプル数は250万件を超え、累計サンプル数は86%増を記録したという。

 ソフトウェアの脆弱性を狙う新たなマルウェアのサンプルも前期比151%増加。脆弱性を狙う攻撃を回避する運用可能なパッチを提供したにも関わらず、脆弱性はいまだに膨大し続けているという。マカフィー「Advanced Threat Researchチーム」の上席セキュリティリサーチャー兼プリンシパルエンジニアであるクリスティアーン・ビークは、「ユーザーや組織は修正パッチが公開されたら、できるだけ早期に適用すべきである」と述べている。

 そのほか、Windows 10に搭載されている音声アシスト「コルタナ」の脆弱性と、Google Play上の不正請求アプリ15個、ブロックチェーンのセキュリティー脅威を特定した。さらに、第2四半期中、McAfee Labsでは1秒あたり平均5個の新しいマルウェアサンプルを検知。その中には、最新のテクノロジーや戦術によって著しい技術的進歩を遂げた脅威も含まれているとのこと。

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