白いお花を一瞬で綺麗なピンクに変えるマジックがあったらどうでしょうか? お花の色を変えられるなんてと、子どもたちは驚くでしょう。
化学反応を利用すればこのような素敵な演出を実現できるのです。今回は実験方法や、裏に隠れている原理について学んでいきましょう!
準備するもの
・フェノールフタレイン
・アンモニア
・フラワーペーパー(※100円ショップでお求めいただけます)
実験手順
フェノールフタレインにフラワーペーパーで作った白いお花を浸し、乾燥させます。
アンモニアが入ったスプレーを白いお花に吹きかけるとピンク色に変化します。
時間が経つとゆっくりと白いお花に戻ります。戻ったあとにアンモニアを吹きかけると再びピンク色に変化します。このように、何度でも繰り返し実験ができます。
フェノールフタレインがアルカリ性に反応
フェノールフタレインはアルカリ性の物質と反応するとピンク色に変化します。中学校の理科実験で取り扱った方も多いのではないでしょうか。アルカリ性の例としては、弱アルカリ性に洗剤や石鹸、強アルカリ性にアンモニアなどがあります。
今回は、お花に染みこませたフェノールフタレインがアルカリ性であるアンモニアと反応し、ピンク色に変化しました。
実験が無事に終わり、ピンク色に変化したお花に見とれてしまいました。落ち着いて改めて見てもとても美しい色です。
色が変わる実験は、見た目もわかりやすく子どもたちからの人気が高いです。サイエンスショーでも披露していきたいと思っています。
注意事項
・実験中は保護メガネや手袋などを着用し、撮影しています。フェノールフタレインやアンモニアなどの溶液を扱う際は、各溶液の取り扱い注意事項をよく守り実験してください。

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