2018年7月14日に鹿児島の桜島で開催されたエンジニアイベント「さくらじまハウス 2018」の本編最後は、さくらインターネットの田中 邦裕氏、はてなの栗栖 義臣氏、GMOペパボの佐藤 健太郎氏という3人の社長セッション。プレジデント社 岩本有平氏の絶妙なモデレートがありながらも、予想通りフリーダムな展開。危ない話は読まなかったことにしてほしい。(以下、敬称略)
Facebookから来ました田中です
岩本:はい。われわれを紹介するイントロも長かったですが、「経営者は技術の夢を見るか? 現実はSFより奇なり。経営者が決める技術への想い。挑戦と実行」ってセッションタイトルも長い(笑)。
栗栖:しかも、意味がよくわからない(笑)。
岩本:進めますよー。「プレジデント」というビジネス誌のオンライン部門におります岩本と申します。今日、呼んでいただいたのは、前職がTechCrunch記者で、突っ込んだ記事書いて怒られたり、突っ込んだ記事書いて怒られたり、たまにいい記事書いたりしたんで、ここにいると思います。
まずはみなさんの自己紹介お願いします。僕も大分に1年に住んでいたのですが、わりと九州にゆかりのある人だと聞いています。では、GMOペパボの佐藤さんから。
佐藤:みなさん、おやっとさんです!
会場:(わりとシーン)
佐藤:めっちゃシーンとしていますが(笑)、GMOペパボの佐藤と申します。「ロリポップ」や「JUGEM」のような、おもにWebサイトを作りたい個人ユーザーに向けたサービスや、中小企業向けのECショップをやっていたりします。最近ではハンドメイド商品を個人間で売買できる「minne(ミンネ)」や、1枚から自分でTシャツを作れる「suzuri(スズリ)」をやっています。出身は鹿児島の吉野です。
岩本:次は栗栖さんお願いします。
栗栖:はてなで社長をしています栗栖です。2年前もこのイベントに登壇させていただきましたが、隣の田中社長は今日と同じFacebookのTシャツを着てました(笑)。
佐藤さんと同じく鹿児島出身で、大阪の大学を卒業後、都内の大手SIerに就職。6年間システムインテグレーションをして、2008年にエンジニアとしてはてなに入社しました。そこでいろんなサービスを開発して、2年前に社長になりまして、今に至る感じです。
うちの会社はブログサービスをやってますので、みなさんイベントから帰ったら、はてなブログか、(GMOペパボの)JUGEMで体験の記事を書いてください。社長が地元帰って講演したら、アクティブユーザーが伸びましたという話を社員にしたいので、よろしくお願いします。
佐藤:それ、けっこういい話ですねー。
岩本:最後、田中さんお願いします!
田中:はい。Facebookから来ました田中です(笑)。栗栖さんから先ほど「またFacebookですか」と言われて検索したら、2年前も同じTシャツ着てました。すでに出落ち感がありますが、さくらインターネットの代表をしています。
もともとエンジニアで、大阪生まれで奈良育ち。舞鶴高専でロボットを作ってたのですが、ひょんなことからレンサバ会社を起業して、1996年から22年間この仕事をしています。ただ、2000年頃に社長辞めまして、7年間CTOというか、技術責任者を務めていたんですが、2007年頃会社がやばくなりまして、前の社長が辞めてしまったので、私が社長に復帰して現在に至ります。
岩本:そこらへんの経緯は後ほど。九州との関わりは?
田中:さくらインターネット自体は、お手元にパンフレットも入っているのですが、最近はFukuoka Growth Nextというスタートアップ支援施設に関わって、九州とも縁ができています。先ほどから司会で変な声を出している油井が九州でがんばっていてですね……。
栗栖:でも油井さん、いい声ですよね。前回は確か生でイントロやってましたけど、今年は録音なんですね。
油井:毎回、生は大変でって……というか、僕の話はもういいです(笑)。
田中:で、彼は東京出身・東京育ちなのに、なぜか九州に惚れ込み、九州に来てしまった。そのキーワードが「熱量」だったんです。その熱量でこんなイベントやりたいといって、実現したのが「さくらじまハウス」です。