ツクモの「N1586J-710/T」をチェック、スタンダードノート並みの筐体でゲームが快適
ゲーミングの魅力満載、Max-QのGTX 1070で120Hzの薄型15.6型ノートPC
2018年09月28日 11時00分更新
薄型でも充実したインターフェースとバックライト付きキーボードを搭載
薄型というとインターフェースが少ないのではないかと心配になるが、N1586J-710/TはUSB 3.1×2(Gen 2、Type-C)、USB 3.0×3、HDMI、miniDisplayPort×2、有線LAN端子、SDカードスロットと豊富に装備。ノートパソコンでは無線LANを使うため有線LANはいらないと思われがちだが、途切れにくく安定した速度が出せるので、とくにゲーム用途では有線LANを好んで使う人も多い。それだけに、標準で装備してくれるのはありがたい。
キーボードは大型ノートパソコンによくあるテンキーまで備えたタイプ。一部のキーは若干小さめだが、キーピッチは実測で約18mmと十分なサイズが確保されている。ただし、キーはやや軽めでストロークも浅いので、デスクトップのしっかりとした打ち心地のキーボードに慣れた人だと多少違和感を覚えるだろう。とはいえ、軽いながらもクリック感もあって押した感触がしっかりしているので、押しにくく感じるほどではない。
このキーボードはゲーミングらしく、フルカラーバックライト機能が装備されている。キー個別は無理だが、左側、中央、右側の3つのエリアで色を変えられるので、自分好みの色にカスタマイズして使えるのが面白い。バックライト機能は見た目の美しさもそうだが、薄暗い中でもキーをしっかりと視認できるだけに、実用性もある。
バックライトの色は付属のツール「CONTROL CENTER 2.0」でカスタマイズが可能だ。色を変化させるエフェクトの設定もできるので、見た目を重視するのであればこういった機能も活用したい。
ちなみにCONTROL CENTER 2.0からはキーボードのバックライト以外に、ファンの回転数設定、基本設定、カメラ・タッチパッド・ウィンドウズキーのオン/オフ、キーのマクロ設定となる「Flexikey」なども利用可能だ。とくに便利なのがFlexikey。キー1つでソフトの起動や設定したテキスト文の入力ができるほか、繰り返し動作に便利なマクロ機能があるため、ゲームだけでなく、通常のソフト操作にも役立ってくれる。うまく活用すれば、複雑で面倒な操作が快適になるハズだ。
付属ソフトでもうひとつ気になったのが、「Sound Blaster Connect」というもの。再生音質を手軽にカスタマイズできるイコライザーソフトで、ゲームやシネマなど、標準で多くのプリセットを用意している。DOTA2やPUBG用のセットもあり、これを使えば足音や環境音がより聞こえやすくなり、敵を発見しやすくなるといったメリットがある。
また、マイクから入力した声を男性や女性、子供の声などへとリアルタイムに変換してくれる「ボイス」という機能も面白い。実況や動画の音声、チャットなどで自分以外の声を使いたい、といったときに活躍してくれるだろう。
基本性能の高さとそれを薄型筐体で実現するMax-Qデザインが魅力
スペックの最大性能は出せないとはいえ、Max-Qの採用で騒音と発熱をおさえながらも、実用面では十分な性能が発揮できるという点で、ノートパソコンとしての魅力が高められているのがN1586J-710/T最大のメリット。重量も約1.98kgと15.6型ゲーミングノートとしては軽量なので、友人宅やゲームイベントに持ち込んでプレーする、といった用途でも重宝するだろう。
性能がすべてと考えているのであればほかにもマシンは色々あるが、ノートパソコン本来のメリットである移動のしやすさ、高性能でも騒音が小さめな点、そして120Hzのリフレッシュレートに対応したゲーム向きのディスプレーを採用しているなど、トータルで見るとゲーミングノートとしての魅力にあふれている。
なにより、この薄さでゲームが快適に動作するというのは所有欲がくすぐられる。人とは違ったゲーミングノートが欲しいと考えているなら、必ずチェックしておきたい製品だ。
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