絞り可変のユニークなカメラ
サムスン電子「Galaxy S9」
可変絞り機構を搭載しているなど、2018年モデルの中でもユニークな端末。アウトカメラは12MP、インカメラは8MP。大半のシーンでマルチショットを実行しているのも特徴といえる。とくに日中でHDR撮影を行なうと、大変バタくさく、味わい深い。カメラ機能としては、自動モードを基準としてはプロモードや食事モードなどもあるが、初期状態ではおおよそ見たままに近い撮影になる傾向が強い。
今回の場合は、白い部分が多く、白飛びしないようにやや暗くなりがちだったが、この点は露出補正をすれば回避可能だ。描写はけっこうシャープであり、風景やご飯などにはいいが、人物となると写りすぎる感があるほか、どちらかといえばインカメラに注力しているのも分かる。インカメラの場合は人の肌を重点に露出する傾向が強く、白い服であってもそのまま撮影して問題ないだろう。なお、Galaxy S9のカメラは、Galaxy S9+の標準レンズと同様である。
入門機でも強力なカメラ機能
ファーウェイ「HUAWEI P20 lite」
ミドル向けながらダブルレンズとなっているが、16MPと2MPの組み合わせで、2MP側はアパーチャー機能専用であり、実際にはシングルレンズでの運用になる。また、インカメラも16MPとなっており、ターゲットが明瞭だ。
上位機種であるHUAWEI P20 ProのようにAIベースの処理はされておらず、Leicaレンズでもないが、人物を検出した場合は人物優先モードになるケースがほとんどだった。そのため、他機種と比べると美肌効果が強く出ている。自撮り中心であれば、価格相応以上といったところだ。下記サンプルで苦手なパターンがよくわかるので、そういった場合だけ手動で補正するといいだろう。
スマホカメラのスタンダード
アップル「iPhone 8 Plus」
国内シェアからすると標準といってもいいiPhone。結果としては可もなく不可もなくが目立つも、シーンによっては良好とはいえない結果となっている。カメラは12MPで広角と望遠側で共通、インカメラは7MPとなっているが、美肌モードといったような機能はない。アウトカメラとインカメラともにホワイトバランスの取得も苦手な部分がよく分かる結果でもあり、撮影後に写真補正アプリで処理が無難だろう。この点はミクサポの皆さんも同様の意見を述べており、評価はあまり高くなかった。