最新アリーナ建設の最前線で4K電子黒板が活躍する理由~導入事例・佐藤工業編
高精細3DCGの表示には"4K"が必須だった!建設現場の働き方改革を支援するBIG PAD
2018年09月19日 11時00分更新
4K BIG PADはどう使われている? 働き方改革への貢献も
佐藤工業のぴあMMアリーナ建設現場に導入された4K BIG PAD「PN-L705H」は、どのような使われ方をしているのか。
「工事に関する指示や設計についての説明が必要な場合には、A1サイズの図面に直接書き込んでコピーし、各所に配るのが通例だったのですが、膨大な用紙が必要なことと、利用した紙を保存しておくスペースの確保が悩みでした」と松枝氏。
それがBIG PADを導入することで、データ化した図面を表示し、そこにペンや指先で必要事項を直接書き込んで相手に提示することが可能となったという。また、そのままPDF化してデータを保存したり、本社へ送信したりといったこともできる。
“工事現場サイネージ”で情報を伝達
また、ぴあMMアリーナの建設現場では、屋外に全天候型のサイネージディスプレイが設置されている。全体朝礼などで現場作業員たちへの指示が必要な場合には、4K BIG PADで作成した図面を、デジタルサイネージソフト<e-Signage>で配信・表示して指示することもあるという。これまではプリントアウトした図面をクリアケースに挟み、その上からホワイトボード用ペンで手書きして指示していたというから、その大きな手間が軽減された格好だ。
4K BIG PADの導入は、現場で使われる紙を減らすのと同時にそういった一連の図面作業の時短にもつながり、「結果的に働き方改革にも貢献している」(松枝氏)のである。
4K BIG PADの使い勝手について、松枝氏は、「タッチペンで細かい線が引け、的確な指示や説明が可能です」と話す。タッチパネルの操作という面では併用しているタブレット(iPad Pro)も同様なので、習熟も早かったそうだ。そして、「画面が明るく、以前使っていたプロジェクターのように部屋を暗くしなくていい」(松枝氏)というメリットもあるという。
さらにぴあMMアリーナのような、最先端の技術を使う建設現場には関係者や見学者が訪れる。各種のプレゼンを披露する機会も多く、その際に4K BIG PADでアリーナの完成予想CGや図面を大きく精細に表示することができ、「期待が寄せられているアリーナプロジェクトなので、美しく細かい画面でプレゼンできるのは印象が良い」(松枝氏)のだそうだ。実際、高精細な3DCG表示は見学者からも好評で、なおかつプロジェクターのように部屋を暗くする必要がないため、手元の資料を見ながら確認できるという電子黒板ならではの利便性も見直されているようだ。
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