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働き方を変えたいならシャープの4K BIG PAD 第1回

最新アリーナ建設の最前線で4K電子黒板が活躍する理由~導入事例・佐藤工業編

高精細3DCGの表示には"4K"が必須だった!建設現場の働き方改革を支援するBIG PAD

2018年09月19日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/アスキー編集部

提供: シャープ株式会社

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こんな使い方が!? 4K BIG PADの“意外”な利用法

 ぴあMMアリーナ建設現場の会議室では、4K BIG PADがちょっと変わった使われ方をしている。それは「ロボホン(RoBoHoN)」との連動だ(参考URL)。

 具体的には、4K BIG PADに「新規入場者教育資料」を表示して画面で説明すると同時に、その画面内の文字をロボホンに音読させている。新規入場者教育資料とは、工事現場に入場して作業に携わる人員すべてに対し、その現場の基本情報や現場の規則を伝達するための資料のこと。そして、現場に足を踏み入れる以上、この新規入場者教育は必須事項なのだ。

 工程が進むにつれて工事に関わる業者は日々変化し、新規で現場に入場する人員が多数訪れる。その結果、ほぼ毎日、新規入場者教育資料の説明が必要になる。そこでは毎回同じ内容を間違えずに伝えることが重要だ。

 しかし人間が説明を担当すると、繰り返すうちにアレンジしたり、省略してしまったりと、同一の内容が伝わらない可能性が出てくる。それを避けるためにロボホンに資料を音読させることにしたのだという。ロボホンは当然、ミスをせず毎日毎回同じ調子で新規入場者教育資料を読み上げるし、それは結果的に説明者の時短・効率化にもつながる。必須の教育を効率化できることは、現場としても非常に助かるわけだ。

 なお、それらのメリットに加えて、「物珍しさもあってか、これまで以上に説明を受ける人たちが資料に注目するようになりました」(松枝氏)という思わぬ効果もあったとのこと。

4K BIG PAD「PN-L705H」に表示された新規入場者教育資料を読みあげるロボホン。ちなみに、英語バージョンも存在するそうで、英語圏の訪問者からのウケも良いとか

安全・防犯にも4K BIG PADが役立つ!?

 またぴあMMアリーナの4K BIG PADは、監視カメラアプリを利用して工事現場の安全と防犯を管理するモニターとして使われることもあるという。「タッチ操作で監視カメラを動かして視界を変えられるのは便利ですね」と松枝氏。現場で使っている監視カメラの解像度は720Pなので、4K BIG PADには4基のカメラの映像を同時表示できるそうだ。なお、夜間の台風接近時などに現場の状況を確認するため、松枝氏は自宅から監視カメラの映像をチェックすることもあるとか。

4K BIG PAD「PN-L705H」上で監視カメラアプリによる監視画像を表示。4基のカメラ映像それぞれの画角をタッチ操作で調整できる

大画面・高精細が必須の現場では
4K BIG PADが手放せない!

 高精細な図面や美麗な完成予想図を表示するために電子黒板として王道的な使われ方がされているのはある程度予想できたが、ロボホンと連動して資料の読み上げに活用されているのは意外だった。松枝氏によれば「ぴあMMアリーナの現場で4K BIG PADの運用が上手く行っているので、これをモデルケースとしてほかの現場でも採用される可能性は高そうです」とのこと。

 ぴあMMアリーナのような最先端の建設現場に限らず、高精細な図を明るい部屋で見せたい/書き込んで多数と共有したいという需要はオフィスでも少なくない。たとえば込み入ったエクセル表を会議で眺める際などは、手元の印刷物に目線が落ちてしまうよりも、全員を1つの大画面に注目させたほうが話も早く進む。また、複数人が同時に書き込めるので、共有すべき情報を落としてしまうこともない。4K BIG PADが活躍する場は想像以上に多いと言えよう。

満を持して登場! 80V型4K BIG PAD「PN-L805H」

 シャープは2018年6月、80V型の4K BIG PAD「PN-L805H」を発売した。オフィスに馴染む落ち着いた外観、そして快適なペン操作が大きく評価され、2017年度の「グッドデザイン賞」に選ばれている。3840×2160ドットという4K液晶パネルは画像も文字も高精細かつ鮮明に映し出す。4台のフルHDデバイスの画面を4分割表示することも可能だ。液晶表面にはタッチ操作による指紋付着が目立ちにくく外光が写り込みにくいAG処理フィルムを採用してより見やすさを向上させている。

 何より、静電容量方式タッチパネルとダイレクトボンディングによる自然な書き味と視差の少なさは、電子黒板に書き込む際の“独特の書きにくさ”を消し去ったと言ってよいだろう。

80V型4K BIG PAD「PN-L805H」。印象的だがオフィスに馴染むデザイン

 この快適なペン操作を可能にしているのは「静電容量方式のタッチパネル」と「ダイレクトボンディング」の合わせ技だ。

 聞き慣れない「ダイレクトボンディング」とは、液晶面を保護ガラスと密着させることで、従来の液晶ディスプレイ製品にある「空気層」をなくす製造技術。空気層がないことで、ペン先がタッチする場所と実際に液晶パネルにタッチする位置のズレ(視差)が小さくなり、自然な感覚で文字や線を書き込める。

 また70型、80型といった大型液晶ディスプレイの場合、空気層があることで保護ガラスがたわんでしまうことがある。このことからもダイレクトボンディングが必須となるが、液晶ディスプレイを構成する4つの層を密着させるための専用設備と高度な技術が必要。ダイレクトボンディングはシャープ製品ならではの特徴と言えるだろう。

タッチ位置と見た目のずれを抑えて自然な書き心地を実現するダイレクトボンディング

 80V型4K BIG PAD「PN-L805H」には専用タッチペンが2本付属する。2mmという極細のペン先は4Kの精細な画面に正確で繊細な線を引くことが可能だ。また専用タッチペンにはポインター機能も搭載され、ボタン押下で画面をポインティング指示することもできる。ほかにも30点マルチタッチや最大4人同時書き込み機能、画面に掌をついても書き込みができるパームキャンセル機能などを搭載し、非常に高い操作性を実現している。

(提供:シャープ株式会社)

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