今回のテーマはドライアイスです。スーパーなどでアイスや冷凍食品を買ったときに、保冷剤としてもらうこともあるかもしれません。水などが出ずに物を冷やし続けられてとても便利ですよね!
今回は、そんなドライアイスの性質をわかりやすく確かめることができる、おススメの実験を2つご紹介します。
ドライアイスの状態変化を見てみよう
準備するもの
・ドライアイス
・耐熱容器
・ぬるま湯
・食紅
実験方法
耐熱容器の中にぬるま湯を入れます。ぬるま湯に食紅を入れると、反応が見えやすくなり雰囲気も出るためオススメです。実際にドライアイスを入れてみると……、
ぬるま湯の中でブクブク泡のように反応し、もくもくと白い煙のようなものがたちのぼりました!
ドライアイスは、二酸化炭素が固体の状態です。ぬるま湯によって温度があがることで二酸化炭素が固体から気体に変化したためブクブクと泡を出しながら、気体が立ちのぼりました。物質が固体・液体・気体と姿を変えていくことを状態変化と言います。
水飴でドライアイスの泡を観察しよう
続いては、先ほどの二酸化炭素の状態変化をよりおもしろく観察する方法をご紹介します。
準備するもの
・ドライアイス
・水
・砂糖
・鍋
・水槽
実験方法
水と砂糖を混ぜて鍋で熱すると、とろとろと粘り気のある水飴を自作できます。
これをたくさん作り、水槽の中に入れます。そして水槽の水飴のなかにドライアイスを入れると……、
泡が非常にゆ~っくりと綺麗な形で立ちのぼりました!
ドライアイスが水飴に触れると温度が上昇し、最初の実験のように固体から気体に状態変化します。水飴には粘り気があるため、二酸化炭素が固体から気体に変わったときの様子をスローモーションで観察できます。
今回はドライアイスの“状態変化”を観察できる実験を映像とともにご紹介しました! ドライアイスを扱う際は厚手の手袋をし、よく喚起しながら安全に十分配慮して実験してくださいね。
注意事項
・実際に実験することで生じたトラブルなどについては一切責任を負いません。
・小学生など低年齢の子どもが実験するときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。
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