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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第573回

近寄っても逃げない猫を撫でながら撮る

2018年08月18日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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このあたり、猫が気持ちいいポイントのひとつ。横に座ってぼりぼりと撫でつつ、右手で撮影。可動式モニターだからこそ撮れるアングル(2018年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

このあたり、猫が気持ちいいポイントのひとつ。横に座ってぼりぼりと撫でつつ、右手で撮影。可動式モニターだからこそ撮れるアングル(2018年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 先日、まだ暑い夕刻に住宅街の公園のベンチの隅に猫がにゃつバテしておりまして、人なつこい猫には見えなかったのだけど、その横に座らせてもらっても逃げる気配がない。

 おお、なんとかわいいやつ、と思って頭をボリボリと掻いてあげたのが冒頭写真。

続いて首筋を。指が首筋に埋まってて、ツボをついてるように見えるのがちょっとおかしい。ベンチの木の隙間に右前足をいれて気持ちよさそうにしておりました(2018年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

続いて首筋を。指が首筋に埋まってて、ツボをついてるように見えるのがちょっとおかしい。ベンチの木の隙間に右前足をいれて気持ちよさそうにしておりました(2018年8月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 気持ちよさそうにしてくれたので調子に乗って撫でてたら、途中で「もういいや」って体でベンチを降りて遠くへ行っちゃったのだった。

 まあそんなもんです。

 こんな感じで、近づかせてくれる猫がいたら撫でたくなるのだけど、そのときのコツをひとつ。

 猫を撫でるときは頭頂部近くや耳の後ろから首筋辺り、さらにアゴの下が基本なのだが、まず最初にアゴの下を狙うのがよし。

 頭を撫でるには、手が上から下に動く。猫としてみれば、目の前に上方からいきなりデカい手が出てくるのである。

 よほど撫でられ好きならともかく、普通はちょっと怖がるよね。だからちょっと警戒して頭を後ろに動かしたり、目をつぶったりする。警戒モードに切り替わって後ろに下がる猫もいる。

 猫好きとしてはそういうのは避けたい。

 だから正面から撫でるときは、手を下の方から近づけ、アゴの下を狙うべし。

 経験上、その方が猫は警戒しないのである。

 こんな感じだ。

石垣の下にいたキジトラ。下からそっと手を入れて首の下辺りを撫でてやると気持ちよさそうな顔をしてくれたのだった(2018年1月 アップル iPhone X)

石垣の下にいたキジトラ。下からそっと手を入れて首の下辺りを撫でてやると気持ちよさそうな顔をしてくれたのだった(2018年1月 アップル iPhone X)

 ちなみにこれはiPhoneで撮影。ついつい右手で猫を撫でにいってしまったのである。そんなときは、左手だけでも撮れるスマホの出番なわけだ。

 左手で撫でると、空いた右手で撮れるので、コンパクトデジカメやミラーレス一眼ならなんとかなる。猫を撫でながら撮りたいときはその辺も大事。

ミケのハチワレを左手で撫でながら右手で撮るの図。毛並みの触り心地からして、飼われている猫っぽい。おとなしく撫でられてくれました(2018年5月 オリンパス E-M1 Mark II)

ミケのハチワレを左手で撫でながら右手で撮るの図。毛並みの触り心地からして、飼われている猫っぽい。おとなしく撫でられてくれました(2018年5月 オリンパス E-M1 Mark II)

 中にはもうごろんと転がって「好きにしていいよ」って猫もいて、そんなときは遠慮せず。

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