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駅弁ストーリーズ 第4回

北陸を旅しつつ“鯖街道”のにぎわいに思いをはせる:

創業百年の伝統の味 日本海の極上さばずしを駅弁で堪能

2018年08月19日 12時00分更新

文● イワオ

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「荘兵衛さんの鯖街道さばずし」
購入場所:敦賀駅3、5番ホーム売店
値段:850円
内容:日本海のさばを堪能できるお寿司

 こんにちは。イワオです。今回も駅弁を食べて列車旅をします。

 夏休みということで、少し遠出して福井県へやってきました。関西から敦賀行き新快速に乗り、終点に着いたらもう福井なんです。

敦賀駅に到着。駅弁を購入して旅を始めます

 敦賀駅ではホーム上で駅弁が売られています。日本海が近い敦賀駅では、海の幸メインの駅弁がずらりと並んでいました。

敦賀駅のホームではいろいろな駅弁が買えます

 福井は北陸ということで多少は涼しいかと思ったのですが、そこは日本の夏、やはり暑かったです。さっそく駅弁を購入し、冷房の効いた車内へ避難します。車内は夏休み中の午前中なので、とても空いていました。

 今回購入した駅弁は「荘兵衛さんの鯖街道さばずし」です。

 商品名の“荘兵衛さん”とは創業者のお名前。では、鯖街道とはなんでしょうか。その昔、福井県(若狭国、戦国時代から江戸時代までは小浜藩)から京都まで、さばを運んでいた道があり、その街道を鯖街道と呼んでいました。創業百年と書かれており、老舗の味を堪能できるはずです。

さばずしの写真がドカンと真ん中に。持ってみるとかなり重いです

 パッケージを空けると竹皮に包まれた鯖寿司にお箸、ガリ・しょうゆにナイフが入っていました。いざ開けてみると、思っていたより大きく、しっかりとした量があります。

竹皮を開けてみるとでっかいさばずしが登場

 では、ナイフでさばずしを一つ一つ切り分けて、もぐもぐタイムの開始です。

 箸で持ってみると分厚さが実感できます。大阪で食べるバッテラ寿司のような身とは違いますね。とても贅沢感があります。

ナイフで切ろうとすると、さばずしの分厚さが実感できる

 食べてみると口いっぱいに広がる、脂がのったさばのおいしさ。酢飯との相性もばっちり。また、さばと酢飯の間にゴマとガリも入っていて、味のアクセントになっています。創業百年とうたうだけあって、昔から愛されている理由が実感できる味でした。列車内で高級お寿司を楽しんでいる気分。100点満点の駅弁です!

1つ1つが重い。そして、さばが分厚い

酢飯の上にはゴマとガリがのっていて、いい味を出しています

 駅弁を食べ終わっても列車は夏の北陸を走っていきます。車窓は田んぼの中を走るローカル線といった雰囲気です。少し残念だったのが車内から日本海が見えないこと。実は北陸本線は海側ではなく山側を走っているので、車窓から海を見られません。

さばずしを食べ終わったら現実に戻ってしまいました

車窓には田んぼが続いてまさにローカル線の旅

 そして今回の目的地である芦原温泉駅へ到着。

 温泉街のイメージを抱いて行ったところ、芦原温泉駅は工事中でした。現在、北陸新幹線の駅舎建設の工事をしているとのことです。

北陸新幹線開業のために工事中の芦原温泉駅

 今回はさばずしを買って北陸を列車旅しました。まだまだ夏休みは続きます。ぜひ、皆さんもご当地の駅弁を食べながら列車旅に出かけてみてはどうでしょうか?


書いた人:イワオ

旅行と食べることが大好きな30代。急な休みが取れたら旅に出ることも多々ある。出没スポットは関西圏が多いらしい。実はお酒もかなり大好き。特に好きなものはビール・日本酒・ワイン。もしかしたら立ち飲み屋であなたの隣にいるかも!?



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