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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第108回

UQ mobile、Y!mobileが9月からデータ容量アップ! でも、わかりにくいから解説

2018年08月16日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 「IIJmio」や「OCN モバイル ONE」「楽天モバイル」など、MVNOの格安SIMの安さや便利さは変わらないが、最近では「UQ mobile」「Y!mobile」といったサブブランドも目が離せなくなってきた。

 au、ソフトバンクに近い通信品質ながら加入方法によってはMVNOの格安SIMよりもさらに安価に利用できる。9月から容量アップが発表されたので、わかりにくい「容量」についてまとめてみたい。

容量アップが行なわれるが、実はかなり複雑

 新しい動きとしては、UQ mobile、Y!mobileとも9月分から料金据え置きながらデータ通信容量がアップされる。「S」というプランが2GBから3GBに、「M」というプランが6GBから9GBというニュースを見たことがあるだろう。

 しかし、MVNOの格安SIMと違い、3大キャリア以上にデータ容量について複雑怪奇なシステムになっているのがサブブランドだ。

 買ったまま使っていても広告のとおりの容量にはなりにくく、何らかの設定や手続きをしなければならないのだ。

 例えばSというプランが2GBから3GBになったと大きく書いてあるが、実際には基本容量が1GBのプランに増量が1GB、それが容量アップで基本容量が2GBに増えたため、増量含めて3GBになるということ。

 増量のオプションはUQ mobile、Y!mobileともに加入時から2年間無料で付くことが多く、すでに増量のための設定や毎月のチャージをしていると思うが、この手続きは変わらず行なっていく必要がある。

 また、容量についての扱いもUQ mobileとY!mobileは異なる。

 おおまかに言えば、手間はかかるが翌月への繰り越し制度が充実しているUQ mobileと、一度設定すれば手間なしだが容量の繰り越しができないY!mobileという図式になる。

UQ mobileは9月からチャージ分増量
正式増量は12月から

キャンペーンのイメージ

キャンペーンの価格イメージ

 次に、事業者別に見ていこう。UQ mobileの正式な増量は12月から。ただし、9月から11月までデータ増量を増やす「データ特盛キャンペーン」を実施するため、実質的に9月から容量が増える。

 実際にユーザーがしなければならないことは、9月から11月までデータ容量が増えた分もチャージをすること。

 すでに「データ増量キャンペーン」適用中の人や「増量オプション」を申し込んでいる人は毎月チャージ手続きをしていると思うが、その無料のチャージ容量が9月から11月まで増えるということになる。

 UQ mobileの場合、増量キャンペーンのチャージが無料になったかどうかは料金請求が来るまでわかりにくく、さらに増量分のチャージをするとなると、少し心理的なハードルが上がることは確かだ。

 プランLの人はこれまで7000円分のチャージをして無料になっていたが、9月から11月までは1万4000円分のチャージをして、翌月にそれを請求書で無料になったか確認しなければならない。

チャージ分が繰り越せるのが強み

チャージ分が繰り越せるのが強み

 その一方で、チャージ分はチャージを繰り返すことで半永久的に貯めておくことができる。UQ mobileのチャージは90日間有効だが、最後のチャージから90日有効となるため、定期的にチャージをする増量キャンペーンや増量オプション対象の人は、チャージ分は半永久的に繰り越しできることになる。

 たとえば、プランMは9月から11月まで6GBの無料チャージができるが、チャージ分を使わずに毎月チャージを繰り返せば、3ヵ月で18GBが貯まっていくという仕組みだ。

 なお、UQ mobileは基本容量も翌月まで繰越ができる。MVNOの格安SIMと同様、翌月は繰越分から消費していくので、基本容量を温存してさらに翌月に繰り越すことができる。

 チャージの手間もあるが、データ容量の繰り越しができ、使用容量が月によってムラがあるような場合でも有効活用できるのがUQ mobileの特徴だ。

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