静電ツィーターをイヤフォンに詰め込んだ「FitEar EST Universal」
FitEarのブースでは、全域を担当するBA型に加えて、静電型ツィーターを搭載したハイブリッド型IEM「FitEar EST Universal」が展示されていた。静電型ユニットは一般的に、高電圧を供給できるアンプが必要だが、この製品では非常に小型な昇圧トランスをイヤフォン内部に入れることで、普通のイヤフォン同様、プレーヤーのイヤフォン出力につなぐだけで再生できてしまう。技術的に見ても注目すべきもので、日本で販売されている製品では初ではないだろうか。
7月7日発売で、実売価格は14~15万円程度とのこと。行列が絶えない人気ぶりだった。現状ユニバーサルタイプのみだが、カスタム版の発売も楽しみだ。
近日クラウドファンディング開始予定、骨伝導イヤフォン
CCCのGREEN-FUNDブースでは、EarsOpenの骨伝導イヤフォン第2弾の試作機を見せてもらえた。3Dプリンターで作ったばかりとのこと。耳かけタイプとなりより装着性がよくなるという。写真のように耳の後ろ側の部分が振動して音を伝える。ブラッシュアップのうえ、近くファンディングが開始されるとのことなので楽しみに待とう。
米国の新進ブランドInEarzは耳にやさしい?
新進ブランドのイヤフォンとして登場したのがInEarzの「ZEN 2」「ZEN 4」そして「Euphonia」「Nirvana」だ。最初の2つは近く国内販売が開始される。
ハウジング部に、何となく見覚えがあるような特徴のあるパーツが付いているので質問してみたところ、ADELテクノロジーのためのパーツだという。見覚えがあったのも当然でカスタムIEMで有名な64AUDIOなども使っているからだ。何のための部品かというと、密閉型イヤフォンの内部でドライバーが動作することで生じる空気圧を受け止めるためのフィルターである。
このパーツがあることで、音の広がり感や忠実な音楽再生ができるといったメリットがあるが、もうひとつアピールされているのは鼓膜に過度な空気圧がかからないため耳にやさしいという点だ。ベンチレーションと役割が似ているように感じるが、空気を抜くための穴はあけない。
ハイエンドのNirvanaは20万円近くとかなり値が張るが、2BAのZEN2であれば5万円台程度で購入できるとのこと。
FiiOは新イヤフォンの「FH5」を参考展示。これは4月末のヘッドフォン祭でも披露していたが、今回BluetoothケーブルとFH1を組み合わせた「RC-BT with FH1」の展示もしていた。正式アナウンスを待て。