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石川温のPCスマホニュース解説 第2回

LINEモバイルはむしろ革新から遠ざかっていないか?

2018年07月09日 17時00分更新

文● 石川温

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■暗にUQモバイルを最速と認めていないか

 とはいえ、ソフトバンク回線で安定した通信速度を提供できるというのは間違いなさそうだ。NTTドコモ回線の場合、帯域でネットワークを借りているため、どうしても昼休み中などは速度が遅くなってしまいがちだ。

 2社の回線の契約がどうなっているかは謎ではあるが、「昼休みは遅くなる」という格安スマホにありがちな不満は避けられるのではないか。

 ここで、ひとつ突っ込んでおきたいのが、「格安スマホ最速チャレンジ」という宣言にある「本キャンペーンにおける格安スマホはUQモバイルを除くスマートフォン通信サービスを提供するMVNOをさしています」という注釈だ。

 つまり、KDDI傘下のUQモバイルだけでなく、MVNOではなくサブブランドという位置づけであるワイモバイルも対象外というわけだ。

 ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルが除外されるのは百歩譲って許すとしよう。しかし、LINEモバイルと同じ「キャリア系MVNO」であるUQモバイルを対象外とするのはいかがなものか。

 「チャレンジ」といいながら、強敵を排除した上で戦うことに何の意味があるのか。これでは、はじめから「UQモバイルのほうが最速」とLINEモバイル自身が認めてしまっていることにはならないのか。

 LINEはソフトバンクの傘下、UQモバイルはKDDIの傘下なのだから、LINEモバイルは本来であればUQモバイルと真っ向勝負すべきだ。

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