格安SIMはすでに一般的になった感がある。自分で調べて格安SIMを選んでいる人のほか、家電量販店で相談したらいつのまにか格安SIMになっている人、最近ではキャリアショップで相談したらサブブランドに移行していたという人もいる。
そこで、移行のチェックポイントをまとめてみた。相談を受けたときにでも活用してほしい。
まず最初に、通信事業者のランク分けを簡単にしておきたい。
小学生向け携帯電話を使っているなど
3大キャリアから離れないほうがいい人の条件
サブブランドも含む格安SIMへ移行しない方がいい人のパターンはいくつかある。下記のような人は、ドコモ、au、ソフトバンクに留まっていたほうがいいように考えている。
- 海外利用で割安な定額パケット料金や割安な通話を利用する人
- 小学生向け携帯電話(キッズケータイなど)を利用する人と保護者
- 事業者決済サービスを活用している人
- 年齢認証が必要な人(主にLINE)
- 通信速度が混雑時でも遅くなっては困る人
- 最新iPhoneや上位スマホを割安またはローンで買いたい人
- フィーチャーフォンでの通話がメインの人
海外利用については現地SIMや現地のWi-Fiサービスを使ってIP電話アプリをフル活用するという代替方法もあるが、それ以外はなかなか代替の方法がない。
また、小学生向けの携帯電話の場合、位置検索が同じキャリアの保護者のスマートフォンでないとほぼできない。このため、親子とも同じキャリアにしておくしかない。
実際には小学生に(携帯電話ではなく)スマートフォンを持たせてしまったほうが位置検索もできてコストも割安になるのだが、多くの学校で持ち込みが許された携帯電話が小学生向けのケータイに限られてしまうことから小学生にスマートフォンは現実的でない。
LINEの年齢認証は少々厄介だが、公式には3大キャリアだけの対応となる。サブブランドではY!mobileがソフトバンクとほぼ同等の認証ができるほか、MVNOの格安SIMではLINEモバイルが年齢認証にも対応している。
また、この連載でも何度か話題にしているが、最新iPhoneや上位スマートフォンが欲しいという場合には、購入方法によっては多額のインセンティブを投入して安値提供している3大キャリアにしたほうが総コストが安くなることもある。
そして、最後にフィーチャーフォン主体の人も3大キャリアとなる。2000円以下で通話料と多少のメールも利用できるのは3大キャリアだけ。パケット通信がほぼない使い方では格安SIMのメリットはない。
このほか、3大キャリア独自の動画配信や電子書籍などコンテンツサービスもあるが、これはキャリアフリーになっていて他社乗り換え後も継続して利用できるものや、ほかで代替できるサービスなので、あまり問題にならないだろう。
こういった点で3大キャリアに残る理由がない場合は、サブブランドやMVNOの格安SIMへの乗り換えを検討してもいいだろう。
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