元気な子猫を撮るためのデジカメの条件
元気な子猫を室内で撮るのは難しい。遊び疲れて寝てるとき以外はじっとしてないから。
室内猫なのでできれば明るい単焦点レンズで、ストロボはなし。
突然動くので高速なAFは欠かせないし、シャッタースピード優先で1/250秒くらいにしたい。当然ISO感度は上がるので高感度に強いカメラが望ましい。
突然近づいてくるので近距離でもピントが合うレンズがいい。
カメラがあまりデカいと取り回しづらいし、猫が怖がるので(まあ、黒くと太いものが近づいてきたら逃げるか攻撃するかだよな)コンパクトな方がいい。
低い位置で撮ることも多いのでモニターはチルトする方がいい。
と、条件を挙げるとキリがないんだけど、ない袖は振れないので、今回用意したのは富士フイルムの「X-T2」とオリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」。
X-T2は50mmF2の単焦点レンズをメインに。E-M1 Mark IIは12-40mm F2.8のズームレンズと25mm F1.4の単焦点をメインに。マイクロフォーサーズ機のレンズはけっこう近くまでピントが合うので重宝する。
たとえばこの写真。広角レンズでぐぐっと近寄ったら、めちゃ警戒モードになったの図。
しばらくすると、好奇心が勝ってぐいと覗き込んできた。こういうとき、撮影最短距離が短いレンズはありがたい。よくもまあ急にここまで近づいたのにピントが合ったなあと感心。
さてここでコマちゃんのお気に入りを3つ紹介。
1つ目はティッシュの空き箱。ちょうど身体が収まって顔を出せるのだ。気がついたらここにきれいにハマっておりました。
2つ目は靴ひも。これはもう、どの猫も大好きですな。
そして3つ目は飼い主の足。
実は本来ならおなかが空いてて、ミルクを飲んでお昼寝してるはずなのだが、見知らぬ客に遊ばれて興奮してるせいで全然落ち着かない。
楽しくてエネルギーが切れるまで、はしゃぐ子供と同じである。
やがてミルクを飲み、おなかいっぱいになって部屋の隅でおとなしくなり、いつもよりぐっすりと寝たそうな。よかったよかった。
それにしても子猫は子猫というだけであざとい。小さくて軽くてふわふわしてておぼつかない足取りで駆け回ってて、片手でひょいと捕まえられて爪を立てられても噛まれても痛くないので、もう好き放題させてあげられてて、これはたまらんですな。
というわけで、猫宅訪問させてくださる方、募集しております。撮らせてくれる方、ご一報を。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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