デュアルレンズで感度アップ! スーパースロー撮影も
Xperia XZ2 Premiumは、新たに1920万画素カラーセンサーと1220万画素モノクロセンサーのデュアルレンズカメラ「Motion Eye Dual」を搭載した。
最大の特徴は、動画撮影ではスマートフォンにおいて世界最高のISO 12800、静止画は最大ISO 51200での高感度撮影に対応した点だ。高感度性能に余裕をもたせたことで、暗闇のような場所の撮影だけでなく、やや暗い場所や夜景の撮影画質も向上している。このほか、背景ぼかしやモノクロ撮影にも対応する予定だ(発売後のアップデートで対応)。
デュアルレンズカメラの仕組みだが、色情報に強いカラーセンサーと、輝度情報に強いモノクロセンサーの情報を、専用プロセッサー「AUBE(オーブ)」でリアルタイム合成して保存している。これにより静止画だけでなく、動画撮影での高感度撮影を実現した。
実際に夜景の動画を、Xperia XZ2 Premiumのデュアルレンズカメラと、Xpreia XZ2のカメラで撮り比べてみた。下の画像は、撮影した動画の一コマを切り出したものだ。Xperia XZ2 Premiumは暗所撮影でもノイズが少なく、静止画に近い品質で撮影できている。
ここからは、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactが搭載する1920万画素の「Exmor RS for mobile」センサーのカメラを含めた共通機能を見ていこう。共通の新機能としては、フルHD解像度の毎秒960コマのスーパースローモーション撮影や、4K HDRムービー撮影といった機能を新たに搭載している。
オート撮影は、自動で13種類シーンを認識して撮影する「プレミアムおまかせオート」に対応。撮影時に、被写体の笑顔や動きがあると自動記録する「先読み撮影」も搭載する。
フルHD解像度で毎秒960コマの記録が可能な「スーパースローモーション」は、動画撮影中にスーパースローのアイコンをタップすると、実時間で0.2秒ぶんをスーパースローモーションで撮影できるもの。再生する際は、実時間0.2秒の動きを6秒間120コマかけて細かく描写する。
ただし、実際の撮影となると1回につき0.2秒間しか撮れないので撮影タイミングをとるのが難しい。そういった場合は、時間制限の少ない毎秒120コマのスローモーションで撮ったほうがいいだろう。
Xperia XZ2のスーパースローモーション動画
もうひとつの新機能が4K HDRムービー(HLG方式)の動画撮影だ。明暗差の激しいシーンでも、白飛びや黒つぶれを抑えた映像を撮影できる。撮った映像は、Xperia XZ2シリーズほかHDR(HLG方式)対応機器だとより明暗差をハッキリとさせた映像として再生可能だ。
ただし、このHDRムービー撮影で見栄えのする映像を撮るには、かなり明暗差のあるシチュエーションを用意する必要がある。シーンによっては露出補正で意図した映像に調整したほうが良いだろう。具体的には、夕焼けの逆光や、日中屋内で光の射す窓辺を含むシーン、夜の明るい店内と暗い屋外が映像内で同居するシーンなどだ。
ふつうのムービー撮影で問題ないシーンでHDRを有効にした場合、見た目には露出アンダーでコントラストが低い映像になってしまう。よほどHDRムービー撮影に慣れたユーザーでない限り、積極的には使わないことをオススメする。ふつうのムービー撮影では白飛びまたは黒つぶれが目立ちすぎるシーンだけHDR撮影を使うようにしよう。
Xperia XZ2の4K HDR動画
Xperia XZ2の4K動画
Xperia XZ2シリーズで撮った4K HDRのムービーをYouTubeにアップすると、自動的にHDRムービーとして認識される。YouTubeのHDR再生に対応したスマホでの視聴をオススメする。全体として暗い映像なので、HDRの明暗差のわかりやすい例とはならなかった。だが、HDRと通常撮影と比べると、HDRのほうが路面のヘッドライトや照明の白飛びをある程度抑えられている。
インカメラはXperia XZ2 Premiumが1320万画素、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactは500万画素と差がついている。新機能として、Xperiaのカメラで物体を3Dスキャンする「3Dクリエーター」がインカメラでの撮影に対応。ひとりで自分の顔の3Dデータを作りやすくなった。
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