Xperia XZ2シリーズ3機種のそれぞれの特徴と、気になる使い勝手の差を見ていこう。
ワイド画面で操作性アップ! Premiumの4K液晶も品質向上
Xperiaファンにとって、新モデル登場後にまず悩むのがどのサイズのモデルを買うかだろう。今回、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactは画面比率18:9の縦長ワイドディスプレーを採用。横幅のスリムさはそのままに大画面化を実現した。
【Xperia XZ2シリーズの画面サイズ】
・Xperia XZ2 Premium:5.8型4K(2160×3840ドット、HDR対応)液晶
・Xperia XZ2:5.7型フルHD+(1080×2160ドット、HDR対応)液晶
・Xperia XZ2 Compact:5型フルHD+(1080×2160ドット、HDR対応 )液晶
映像再生では、3モデルともHDRムービーに対応。動画配信サービスやYouTubeなどのHDR対応ムービーのほか、Xperiaで撮影したHDRムービーを鮮やかな色と広い明暗差で表現できる。さらに、Xperia XZ2 PremiumとXperia XZ2は、動画やゲームなどの音声をもとに、迫力ある振動を楽しめる「ダイナミックバイブレーション」にも対応した。
Xperia XZ2 Premiumは前モデル「Xperia XZ Premium」と同じ5.8型4K解像度液晶を採用。今回はRGBW配列のパネルとなり、画面の明るさが30%向上した。これにより、HDRムービーの明暗差の表現力がより向上している。従来モデルと同じく、4K対応アプリ以外はフルHD解像度で動作するため、不要なバッテリー消費や発熱は気にしなくていい。
シリーズで筆者が注目するのは、ドコモがラインアップする「Xperia XZ2 Compact」だ。大画面化に加えて、画面解像度もHDから待望のフルHD+へと進化した。これまでのコンパクトXperiaは高性能SoCを採用するものの、画面解像度だけはHD止まりだったが、今回フルHD解像度超えになったことで、写真や動画もより高品質に楽しめるモデルとなった。スマホの持ちやすさや実用重視のユーザーにとっては、この夏最も魅力的なモデルといっていいだろう。
実際の持ち心地や操作性をチェックしてみよう。Xperia XZ2とXperia XZ2 Premiumは、背面が3Dガラスによる丸みを持ったアーチ形状で、側面はメタルフレームを採用している。本体サイズはやや大きいが、高い質感は魅力的だ。
実際の操作性だが、Xperia XZ2の横幅は従来モデルと同じ72mmで、片手持ちで親指操作がギリギリで実用的な範囲に収まる形状。ただし、重量は198gとかなり重く、前モデル「Xperia XZ1」の156gと比べると40g以上もの差がある。片手持ちで長時間操作するといった使い方では、やや使いづらい重量だと言わざるをえない。
Xperia XZ2 Premiumは、大画面で動画視聴やアプリを大画面で楽しむモデルだ。片手での操作はどうしても不安定になるので、あまり考えないほうがいいだろう。重量は6月時点の情報で230g台となっているが、他にない4K解像度ディスプレー搭載に加え、3400mAhの大容量バッテリー搭載も考えると妥当なところだろう。
片手での操作性で考えるなら、Xperia XZ2 Compactで決まりだろう。従来モデルと同じく、手のひらにすっぽりと収まるコンパクトな形状で、ハイエンドスマホでは一般的な168gという重量を維持している。男女問わず片手で持って親指だけでフリック操作しやすい、コンパクト派には理想的な形状だ。また、本体背面はマットな質感で、指紋認証センサーもこのモデルだけは背面の人差し指が自然と触れやすい位置に搭載されている。実用性重視のユーザーにとってはスキのない製品だ。
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